船井総合研究所で保育教育部門のマネージングディレクターをやっている立場上、
関連分野のWEB・SNSからの反響の動向を俯瞰して見ることが可能です。
おかげさまで日々、教育・保育分野の色々な企業様や自治体様からお問合せを頂いているのですが、
改めて「企業としての信頼度」が保育や教育分野においては重視されていることを感じます。
東証一部上場企業で、これだけ保育や教育の全分野を網羅して業界向けのアドバイスができる企業はないですし、
どうしてもこの分野は「個人」や「一法人」の「一芸主義」が強いため、
「その人、その個人の成功体験談」に紐づくコメントやアドバイスになりやすい。
その点、良くも悪くも我々はコンサルタント会社なので、現場知識は当然現場の方には劣りますが、
その分、複数の法人の良し悪しを俯瞰して見た客観的な判断、コメントができる点を評価されているようです。
加えて、WEBやSNSなどからの反響動向を見ていて感じることが、
「アクセス数・再生回数はBtoBビジネスにおいては参考でしかない」
という点です。
当たり前といえば当たり前ですが、世の中でWEBやSNSを活用するのは、
ビジネスの意思決定権を持つ経営者や管理職の方よりも、「現場・一般・消費者」の方々が大多数です。
おそらく比率としては99.9%が後者なのでしょう。
そういったWEBやSNS経由の反響においては、
意外とアクセス数が少ないサイトから良質な反響が他のサイトよりも数倍来ているわけです。
逆に反響数、再生回数を稼ごうとして、
「一般消費者受け」を狙ったり、「他社の悪口や炎上案件」を狙ったりしても、
結局のところ「企業としてのブランド」が低下しているため、意外とビジネス的にメリットのある反響は少なかったりします。
これも冷静に考えてみれば当然で、
「こんな人間性の低そうな人間に仕事頼みたくない」
と思われたら、BtoBビジネスにおいては基本的にアウトということなのですよね…。
「悪名は無名に勝る」
というのは真理だとは思いますが、悪名ではやはり信頼勝負であるビジネスの世界は後が続かないということです。
…ただ、これは船井総合研究所のように、既に「名」が知れ渡っているから言えることで、
無名の企業の場合は、悪名稼ぎに走らなければいけない理由もわかるのですが…
つらつらと書きましたが、ユーチューバービジネスって、結局BtoBには当てはまらないってことですね…
再生回数で稼げるレベルにはほぼなりませんし、無理に再生回数を稼げば、自身のブランドが低下していき、
ビジネスの本業に悪影響…となりますので。
再生回数、数十回・数百回でも、意識の高い経営者様やコアな顧客が見てくれていて、
それで自社の企業ブランディングができれば良いということなのでしょう。
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