自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年11月20日11:47 PM
    良い学校の探し方&選び方 ~専門学校編~
    CATEGORY: 日々雑感

    たまには運営目線ではなく消費者目線の話題を。

     

    「スクール選び」というのは慎重にいかなければなりません。

    見学の時の接客対応がいくら良くても、実際に長期間通い始めたら「大失敗だった!」なんてことがあるからです。さらにスクール通いというのはお金だけでなく、貴重な時間を消費するわけですから、「失敗したから次あそこにしよう!」なんて気軽に失敗できないのも事実。

     

    一時の感情や印象だけでスクールを選んだりして、後々後悔しないようにしたいものです。

     

    そこでスクール運営の裏側を知る人間として学校選び・スクール選びのアドバイスをしたいと思います。

    きっと皆さんもご自分やお子さんのスクール選びをすることもあるでしょうから…。

     

    まず、記念すべき第1回目は「専門学校の選び方」になります。

     

    専門学校。昔は低学歴の人間が行くところというレッテルをはられていた業態ですが、全く無意味な短大や大学が増えた今、かえって「専門スキルを学べる高等教育機関」として、光があたりつつあります。

    大学卒業して、短大卒業して、社会人になってから専門学校に入学する人も増えていますしね。

     

    専門学校自体は「各分野の専門職への道が開ける」という意味では非常にすばらしい存在です。

    しかし、2年で200万円前後の学費がかかるところも多く、さらには中身がヒドイ学校があったりするので、注意しなければなりません。

     

    専門学校を選ぶ上で注意してもらいたい最大のポイントは、

    まず「就職率」「合格率」などの見栄えの良い数値を疑問視することです。

     

    ヒドイ学校になると「就職率」というのは、「就職希望者の就職率」だったり、全く関係ない分野への就職(フリーターなど)さえも就職という枠組みにしていることがあります。また資格試験の合格率というのも、資格試験に落ちそうな人間を受験させないなどの裏技を使ったりしています。

     

    どちらの数値にしても、本来信頼できる数値は、「在籍生の関連分野への就職率」や「在籍生の合格率」なんですけどね。まさに数字のマジック…。

     

    次に立派な建物やテレビCM、パンフレットなどに惑わされてはいけません。

    建物のキレイさと学校のクオリティは比例しないこともしばしばありますから。

    テレビCMを過剰にしていたり、設備投資が過度な学校は、「商業主義」が行き過ぎて、教務面に不安が残ることも多いのです。

    最近は学校説明会(オープンキャンパス)などで、学生に楽しさや夢をPRして、挙句の果てには食事や過度なお土産まで手渡す学校が増えています。そういった見栄えの良さでコロっといってしまってはいけません。

     

    さらに要注意なのは学校の「退学率」です。入学式のときに100名いた学生数が、2年後の卒業式のときには70名になっている…なんてこともありますので。退学率は家庭の事情などもありますので、10~15%くらいはギリギリの範囲内かもしれませんが、それ以上になるのは学校の体質自体に大きな問題があります。

     

    実は専門学校の地力を知るために最も効果的なのは、卒業生の進路先、当該分野の卒業生たちが就職する企業の方に行って、その学校の評判を聞くことです。

    意外と企業側は専門学校に対して素直な感想を教えてくれますので、真実を知るのにはもってこいです。

     

    当事者たちの過度に演出された情報よりも、現実的な業界関係者に評判を聞いた方が信頼度が高いわけです。