ご意見メールについての続きです。
長文の上司へのご意見メール。
本人にととっては「自分の意見を会社(上司)のためにメールで伝えるのはよいことだ!」でしょう。
しかし、ハッキリ言って
「なんでメールやねん?( ゚Д゚)」
ってことなんです。
「上司が忙しそう」とか「言いたいことが伝えられない」とかなんて、それっぽい言い訳は無意味です。
メールで溜まった意見をぶつけることのリスクを考えたら、
上記のような理由なんて吹けば飛ぶようなものです。
単に自分が直接何か反論されるのが嫌なだけなんです。つらいことから逃げているだけ。
この逃げ癖。
ブログを書いている人間が言うのもなんですが、ブログなどの一方的な情報発信文化に浸かってしまっていることから起こる現代病といってもいいかもしれません。
ご意見メールの問題点をざっと上げますと、
1.メール書いている時間が無駄(直接言った方が速いし、誤解を受けなくてすむ)
2.直接上司に話せないようなコミュニケーション能力ならば、そもそも社会人として失格
3.メールを書いている際に自分の感情が整理されることは少なく(論理的に整理はされるが)、
自分を正当化し、相手を批判する感情が増幅される
4.メールそのものが誤解を生むことが多いのに、そのリスクに対して無関心=想像力欠如
5.忙しい上司に対して「長文のメール」を読め(さらにはレスしろ)という発想がおかしい
直接言った方が絶対に速いし
6.メールを受け取る側のシチュエーションのリスク(不機嫌な時に読まれるかもしれない)を想定していない
7.メールで送られた意見に対して、どんな回答が返ってきても本人は結局満足できない
(なので、上司はご意見メールに関しては、メールで意見を返さず、
「明日会って話そう」で終わらせるのがベスト)
まあ、書いたらキリがないくらいに、メールでご意見はリスクと無駄が多いわけです。
本当に上司に伝えたい内容や労働環境改善の熱意がある場合、
各企業の優秀なスタッフ=未来の幹部がどんなアクションをしているかといいうと、
メールでは、
「●●の件でご意見したいことがありますので、その日お時間いただけますか」
とか、アポイントメントをとろうとするわけです。
メールでは自分の感情が上手く伝わらない可能性がある。
直接会えれば、その場で気持ちの整理をできる可能性がある。
自分が間違っている可能性もあるし、その場で一刀両断される可能性もあるけど、それでも伝えなければ!!
って考えているのでしょう。
メールコミュニケーションのリスクや
本当に重要な内容ならば直接会って伝えなければ!という責任感、
自分を否定されるかもしれないという恐怖と向かい合う勇気、これらの産物ですね。すばらしい。
メールという一方通行のコミュニケーションツールに過剰に頼るかそうでないか。
それだけで既に社会人としての能力に差が生まれていると思いませんか?
だから、いろいろな会社で私に対してメールではなく
直接会って相談をしようとしてくるスタッフさんがよくいますが、
みなさん、とてもステキだと思っています。( ´∀`)
あなたの意見は真摯に受け止めていますよ。
(その場では一刀両断するケースも多く、評価されているように思えないかもしれませんが)
そんなこんなでいろいろと書いてきましたが、上記を読んでも
「でも!! ( ゚Д゚)」
って思う人がいるのもわかっています(笑)
でも(笑)、ご意見メールばかりしている人が、企業から評価されている事例はない。
それだけは知っておいてください。
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