どの業界でも言える事なのでしょうが、
「業界NO.1」や「地域NO.1」「セリーグ首位」といった順位づけの序列は、
その企業や組織の絶対的な力を表すものではなく、
その業界内、地域内、競争相手内での序列を表すものであるということです。
私のような経営コンサルタント業をやっていると、
様々な地域、様々な業界の企業様、経営者様とお会いする機会がありますが、
「え~?この企業力で地域一番になれるんだ・・・」
「この業界はこのレベルでトップクラスになれるんだ・・・」
「え~パリーグだとこの戦力で首位になれるんだ・・・」
という驚きは少なくありません。
要するにある地域、ある業界においてトップの企業だとしても、
もし他の業界、他の地域に進出すれば、確実に「負け組」になってしまうであろう企業力であることは珍しくないのです。
現在、NO.1という位置にいられるのは、地域が良かった、時代環境が良かった、競争相手に恵まれていたといった比較優位を得られたからという理由が大きいのです。
しかし、上記のような「たまたま恵まれた環境」だったから優位な立場を得られていた企業や業界は、今後の日本のように業界の垣根が徐々になくなっていき、異業種からの企業参入が増えて、新たな脅威となる存在が増えてくることによって、危機的な立場に陥ることは少なくないでしょう。
既存の業界NO.1だったとしても、
レベルが低ければ、新規参入企業によって瞬く間に業界のシェアを奪われることも珍しくないのです。
だからこそ、地域NO.1、業界NO.1だったとしても驕ることなく、
常に「自分の地域・業界だから、たまたま勝てているにすぎない」という自戒を忘れずに、
異業種や他地域の企業から学ぶ姿勢を忘れてはいけないのです。
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http://www.funaisoken.co.jp/seminar/313342.html
大阪:4月21日(日)
東京:5月12日(日)
時間:13:00~17:00
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