日本における高等教育機関のひとつ「専門学校」。
私の顧問契約先には専門学校様もたくさんいらっしゃいます。
社会人を対象とし、趣味系のカルチャースクールや資格スクールとは、ビジネスモデルのあり方も、周囲の経営環境も全く違います。カルチャースクールビジネスとなると、今後の「モノよりコト」の流れや高齢化が追い風になりやすいわけですが、専門学校は「少子化」が圧倒的な向かい風になっているなど。
そんなこんなで色々と諸条件が違い、近いようで遠い専門学校という業界について少し語りたいと思います。
日本は学歴社会ですので、皆様の中には「大学>短大>専門学校」のような構図で考え、
「専門学校は頭の悪い勉強のできない人間が行くところ」という印象をもたれている方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、今の専門学校はそんなイメージは全くありません。
今の専門学校は「当該職種の専門スキルを学ぶための場所」という本来の姿に近づいています。
ある意味、短大生や大学生よりも「前向きに未来のこと、自分の将来のことを考えている」学生が集まっている場所といえるかもしれません。実際に、短大や大学を卒業してから専門学校に入学する人が増えているくらいですからね。
学校側も地域内の業界の企業と密接に結びついて、業界から求められる人材を輩出する!こういった崇高な理念に燃えている地域密着型の専門学校さまも多いのです。エクセレント!
大学や短大は今後、その自らの「存在意義」を作り出さなければなりませんが、専門学校は「地元の専門職種の人材育成のインキュベーション」という必要不可欠な存在価値があるわけです。
(もちろん一部の専門学校は崇高な理念どころか、完璧に商売をしているケースもありますが…)
日本の様々な産業の多様化のためにも、地域経済を支えるためにも「専門学校」という存在は非常に重要な役割を果たしているのです。
専門学校業界は丁寧なマーケティングと、学生の卒業後のフォロー&企業側からの評判が、学生募集に強烈に反映しやすい業界でもあります。そういった意味では、正攻法のスクール・学校経営法が効果的ですので、私は好きな業界なんですよね。
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