自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年4月11日9:55 PM
    学習塾業界の動き
    CATEGORY: 日々雑感

    珍しく熱くメルマガ原稿を仕上げたので、勿体無いからこっちにも転載です(笑)

     

    内容は学習塾業界についてですが、スクール業界にも活かせる発想が眠っていますし、

    分野によってはいずれは「競合」が出現する可能性があるので知っておく方がいいと思います。

     

    ちなみに私の学習塾業界にについての情報ソースは、

    学習塾経営をされていらっしゃる会社の幹部H氏です。

    すごくわかりやすく業界の動向を教えていただけて、いつも感謝感激です!

     

    では、以下よりメルマガ内容です。

     

     

    ▼ ますます競争激化する学習塾業界 ▼ __________ 

    昭和の時代より、安定して成長を続けていた学習塾業界。 

    少子化が徐々に進んでいたものの、それ以上に「ゆとり教育」という 

    業界の追い風がありましたし、参入コストの低さや客単価の高さな 

    どにより、学習塾はそれなりに安定した利益を出せる業態でした。 

    しかし、少子化、低所得層の発生、業界大手企業の拠点展開による 

    オーバースクール状態(校数過剰状態)、通信教育分野との競合など、 

    近年、学習塾業界は非常に厳しい時代に突入しております。 

    しかも、学習塾業界ではカルチャースクール業界と違って、業界の 

    ガリバー企業が非常に力が強く、時代の先をいく戦略を打ち出して 

    いるため、「資本のある企業が的確な投資を続けるため、さらに 

    伸びていく」という、二極化が進んでいます。 

    その流れの一環として、M&Aなども頻繁に起こってきています。 

    大手企業は積極的に市場を占拠しようと経営を進めています。 

    一方、個人経営の学習塾の場合は、ローコスト経営の強みを生かし 

    た値段設定やフットワーク軽く地域に根ざした経営をすることで 

    生き残りを目指しています。 

    そんな環境下ですので、各市町村に存在する中堅規模の学習塾に 

    とっては、大手企業と差別化しながら、個人経営の学習塾にはない 

    魅力をつくらなければならず、地域密着のブランディング戦略を追 

    求しなければ生き残りが難しい局面になっています。 

    ▼ 生き残りのヒントは「幼年層取り込み」「知育」 ▼ ___ 

    生徒募集をしようとしても、圧倒的な広告量と施設の充実を前面に 

    打ち出している大手企業に負けてしまう…。さらには多数の同業他社 

    も生徒募集をしているため、なかなか生徒が集まらない…。 

    中堅の学習塾は生徒を安定して集めることも難しい時代になっています。 

    そんな厳しい時代環境の中、中堅規模の学習塾が生き残るために有効 

    と思われる経営戦略が、「幼年層取り込み」の発想です。 

    「幼年層取り込み」。 

    つまり、同業他社と同じタイミングで生徒募集を始めるのではなく、 

    学習塾業界がターゲットとする小学校中学年よりも、さらに下の年代 

    をターゲットとして自社の顧客にするという発想です。 

    小学校中学年や中学生1年生を、全ての学習塾が一斉に狙っている中、 

    のこのこと他社と同じような集客手法をしていても、効果は見込めま 

    せん。そのため、他社が手をつけていない幼年層の段階で、自社の 

    顧客になってもらい、そこからスライド式に塾の生徒になってもらう 

    という発想です。 

    しかし、幼年層の獲得のためには、幼児に対して学習塾の商品を提案 

    しても効果がないため、どちらかというと習い事=カルチャースクール 

    寄りの知育関連の商材、英会話、右脳教育、スポーツ教室、などが必要 

    となってきます。今後学習塾業界にとっては、幼児取り込みのための 

    新業態参入が重要になってくるでしょう。 

    (学習塾業界向けの「新業態参入セミナー」を5月18日に開催予定 

    です。詳細はまたこのメルマガ上でご案内します。ご期待くださいませ!) 

    過当競争時代。 

    同じターゲット客層の取り合い。 

    その中で生まれてくる「ターゲット客層予備軍(見込み客層)」の取り 

    込み。 

    学習塾業界の時代のトレンドはこのように流れていくでしょう。 

    この動きはカルチャースクール業界にも少なからず影響を与える可能性 

    があります。スクール業界全体も、これからはますます面白い時代に 

    なりそうですね。