子ども向けスクールや学習塾業界においては、夏休み期間中は「夏期講習」や「短期集中講座」「夏のイベント」などに申し込まれた外部の生徒=新規の生徒が多数教室に通っています。
この夏期限定の生徒にそのまま9月に継続して入室(入学・入会)してもらうことができれば、生徒数を一気に増やすことが可能なのですが、近年のスクール・塾経営においては、ここで失客してしまう教室が多いのです。
夏期生を入室に結び付けられなかった教室担当者は、お客様の都合を色々並び立てて「入室してもらえなかった理由」を説明しようとしますが、夏期生の継続入室が不振のスクールや学習塾は、実はお客様の個別の事情以上にもっと大きな問題点を抱えていることが多いのです。
継続入室が取れないスクールや塾の大きな問題点。それは以下になります。
1:夏期中の通学終盤に保護者を巻き込んでの面談を行っていない (下記2、3を伝える機会)
2:夏期の通学がどれだけ効果があったのかの成果の測定や報告をしていない
3:9月以降の通学により更にどれだけのメリットや効果があるのかの話をしていない
当たり前といえば当たり前なのですが、約1ヶ月間通ったことによる「成果報告」をして、自教室に通学することのメリットをしっかり理解してもらわなければいけません。
また、夏の期間だけで満足してもらうのではなく、更にその後もっと大きな楽しみや成長のチャンスがあるということを知ってもらわなければ、9月以降の通学にはなりません。
これらの2つの要素を意志決定権者である保護者様に理解してもらうためには、DMや電話連絡ではなく、やはり直接の面談が最も効果的です。だからこそ夏の講座の終盤には面談日を設定をしておきたいのです(保護者参観日などを設定して、その後面談をするなどでもよいでしょう)。
「夏の講座受講者は9月以降も通学するはず」と安易に考えていては、財布の紐が固くなっている最近の消費者は継続入室してくれません。しっかりと本人と保護者にアプローチをかけるようにしましょう。
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