スクール経営に関わるようになり、いろいろなスクールの状況を知るようになっている現在。
一部のカルチャースクールにおいて
「ウチのスクールは来校された方の入会率が80%~100%なんです( ´∀`)」
という現象が時々起こります。
たいていの場合、これは「自分のスクールがいかにすばらしいか」という裏づけに使われます。
「来られたお客様はみんなウチのスクールの素晴らしさに感動して、入会される」
というわけですね。
これは正しいようにも思えますが、
スクールを「経営」という概念から考えてみると、単純に
「集客の努力が足りない」
「来校までのハードルが高すぎる」
「見込みが高い層しか来校してくれていない」
「客層の開拓ができていない」
ということの裏返しになるわけです。
このタイプの経営は最期はこじんまりしてしまい、新規集客に行き詰るケースが多い。
スクール経営は成熟期・安定期に入れば、ある意味「認知度」勝負。
この認知度はただスクールの名前を知っているという意味だけではなく、
来校したけど入会しない、けど好印象!みたいなお客様の存在も非常に重要になります。
「入会していないけど好印象!」
という会員外の口コミリーダーの存在というわけです。
(GABAなんかはこれを生み出すための仕組みがキッチリしている)
そんなわけで集客や認知度アップ、業種の啓蒙活動にがんばっているスクールは、
どうしても見込みが薄いお客様が集まるようになるので「入会率30~50%」程度に落ち着きます。
しかし、残りの50~70%のお客様が好印象を持ってもらえれば、
直近の利益にはならなくとも、長期的な集客の種にはなるのです。
目の前の入会率という現象にこだわってしまうと、
長期的なスクール経営に必要な要素を見落としてしまう危険性があることを忘れてはいけません。
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