いよいよ開催が迫った第3回WBC。
日本人現役メジャーリーガーの出場はゼロ。
サムライジャパンを率いるのは山本浩二監督。
捕手の中心は4番で阿部選手。
でもコーチ陣には地味に実力派が揃うという不思議な空気がかもしだされています。
日本人はこの手の国別対抗スポーツイベントに過剰に入れ込んで、
またミスしたり、敗れたりしたときに、みんなでバッシングをする傾向がありますが、
そのようなことがないようにしたいものです。
そもそも二連覇の意味さえも、冷静に考えれば色々な解釈があるものですから、
三連覇できない、ましてや決勝ラウンドまで上がれなかったとしても、あまりバッシングなどはしないようにしましょう。
布陣を見る限りでは「勝って当たり前」とか「抑えて当たり前」とか、「三連覇を目指そう!」とか考えず、多少期待しつつも、生あたたかく見守るのが良いと思います。
<追記:4日オーストラリア戦終了後>
なぜ生あたたかく見守らないといけないのか?
生あたたかく見守るって?という質問をいただいたので追記です。
「日本代表!」というと、どうしても我々はすごいプレーや結果を期待してしまいます。
また国内で3割打っていたりすると、同様の結果を大会でも期待してしまいます。
そして結果が出ないと失望し怒るわけです。「日本代表なのに不甲斐ない・・・」と。
ただ、ここで共有しておきたいのは、サッカーワールドカップと異なり、WBCの日本代表は、
「WBCに大人の事情で出られる選手」の集まりであり、
本当にすごい選手はメジャーに行っていて、今回は国内組で戦っているという事実です。
逆に言うと超一流どころはメジャーで頑張って、今回は大人の事情で出てないのです。
(決して今回の代表選手達が一流ではないというわけではないですが)
また、日本国内で3割打っているんだから!といっても、
今の日本球界の状況だと、超一流、一流どころのピッチャーからは全く打てなかったとしても、横浜や広島の二線級投手との対戦や東京ドームなどの狭い球場で打率や打点、ホームランを荒稼ぎすることが可能ですから、各国の一流投手相手に初対戦でそうそう打てるものでもないのです。
ひたすらに巨人や中日の一流投手相手に揉まれ続けていた相川選手が決勝ホームランを打ったのも、「相川なのに」ではなく「ヤクルトの相川だから」打てたといえないこともないのです。
さらに言えば、みんな調整中の立場なので万全のプレーができなくても仕方がない。
そんな諸所の事情がありますから、母性を持ちながら結果が出なくても「まあ仕方ないよね」とあたたかい気持ちで見守ってあげてほしいのです。
「生あたたかく」と「あたたかい」の違いは、「微妙な期待できないあきらめ」があるかないかですね。
少なくともこうした短期決戦を正捕手と4番兼任はマズイですよ・・・。
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