自己紹介
  • 自己紹介


    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
  • 最近の記事一覧

  • ブログカテゴリ一覧

  • 最近の記事一覧
    ブログカテゴリ一覧
    カレンダー
    2024年5月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    アーカイブ
  • 月別アーカイブ

  • RSS
    [前日の記事] «
    [翌日の記事]  »
  • 関連サイト情報

  • 2008年1月14日11:50 PM
    乗り換えキャンペーン
    CATEGORY: 日々雑感

    あるスクールのチラシをみたところ気になる表記が…。

     

    「乗り換えキャンペーン!」

     

    「他のスクールの会員様が入会された場合、●●円割引~」

     

    なんとわかりやすい競合スクール対策でしょうか(笑)

     

    このキャンペーンを見て

     

    「おお!これは面白いアイデアだ!ウチでも導入しよう!(゚∀゚)」

     

    と考えられたスクール経営者の方。

     

    …。

     

    ハッキリ言ってその発想・考え方は

     

    スクール経営に向いていません

     

    発想を切り替えなければ、商売替えをした方が懸命です(´・ω・`)

     

    どうして上記のような乗り換えキャンペーンがダメかというと、

    こういったネガティブな発想がベースとなる仕組みは、

    「商売の神様」がみていますので成功させてくれないのです。

     

    …というのは、ちょっと本気のウソで(笑)

     

    論理的な理由としては、

    「お金目当てで移動するような会員さんは上客にはならない」

    ということが上げられます。

     

    そもそも、乗り換えキャンペーンを行う時、

    ほとんどの場合は「仮想敵」といえるスクールが存在しているはずです。

    そのスクールはスクール業の王道である、商品力やサービス品質の高さで一番店になっていることが多い。

    大抵、そういったスクールにおいては「価格よりも価値」に意識をおいたお客様が多く、

    ある種、スクールのファンのような存在になっているわけです。

     

    そういったスクールから「価格訴求」でお客様を引っこ抜こうという発想に無理があります。

     

    また、一時的な価格面だけで移動していってしまうお客様は、

    ある種「お金にうるさい」お客様である可能性が高く、

    スクールにとってはいずれにせよ長期間お付き合いできないお客様の可能性が高い。

     

    そういったお金にうるさいお客様を引っこ抜くという仕組みは、

    スクールの経営に一時的にメリットはあるかもしれませんが長続きはしません。

    そういうお客様に限ってもっと安い何かがあったらお金だけで浮気してしまいますから…。

     

    そんな理由で乗り換えキャンペーンはスクールでは使えないわけです。

    サービス業・スクール業ならではの特性によるものなのでしょうね。

     

    このように別業種で成功している仕組みでも、

    スクール業の特性によってコケルものも結構多いので注意が必要です。