景気対策の話とか、今後の時流の話とか、真面目な話ばかりブログで書いていると、くら~い雰囲気のブログになりますので、たまにはくだらない話を(笑)
私は大学時代レンタルビデオ店、食品スーパー、家庭教師のアルバイトをしていました。あとは臨時でバスの乗降員調査とかですね。
特に家が近かったからという理由で始めたレンタルビデオ店は、高三から大学4年までずっと欠かさず働いていましたので、いろいろな小話があります。今でもビデオテープの検品なんてかなりの速さで動けるのですが、今はもうDVDですもんね…。
さて、ビデオ店時代の小話ですが、私がバイトしていたお店は愛知県にいくつかチェーン展開している企業でした。ほんの100メートル先に新しくTSUTAYAがオープンした時には、えげつない「レンタル10円フェア」をオープン日にぶつけるなど、非常に商売上手な地域に愛されるおみせでした(笑)
それ以後、TSUTAYAなんかはガチンコのライバルだったわけですが、このお店のすごいところは、ツタヤがオープンしてもあんまり売上に悪影響がなかったことでしょう。
普通、競合店が出店したら大きく売上を落としそうなものですが、この会社は違いました。
その秘密は「商品構成の差別化」にあります。ツタヤが弱く、圧倒的に自店が強かった領域があったのです。
想像できる方も多いと思いますが、それは「アダルトビデオ」でした(笑)
元々ツタヤというチェーンはAV分野が弱い。一方で私の働いていたお店は最強の部類にはいるほどAV部門の品揃えが豊かでした(別にそれが目的でバイトしていたわけではありませんが(笑))。
最近になって聞いたところ、当時からAVの品揃えに関しては地域の男性陣から一目置かれる存在だったようです。
このAV部門の集客力と顧客のリピート性、またひとつひとつの商品の回転率がバカにならないわけです。
ハッキリ言って新作洋画なんかは旬が過ぎれば全く回転しません。しかし、AVは違います。新作は新作ですごい回転をしますし(新作入荷日に複数客が待っているくらい)、旧作にうつっても、ジャンル別で安定した回転が期待できるわけです。学生ながら、商売のコツに触れることができた貴重な経験でした。
ちなみにアダルトビデオを借りる男性は様々な方がいらっしゃいます。
恥ずかしそうにする人もいらっしゃいますし、中には「兄ちゃん!新作ないのか?」と聞いてくる豪胆な中年のおじさんもいらっしゃいます(笑)
10円フェアのときに20本一気に借りていったおじさんもいました。
店員の視点からだと、アダルトビデオを借りる人は多すぎるので、上記のような特殊な人以外の存在は全く気になりません。客側からすると恥ずかしかったりするのでしょうが、店員側からすると半分以上がアダルト客の時もありますからね(笑)
ですから、洋画の下にアダルトビデオをこそっと隠してくるサラリーマンの男性なんかは、こちらからすると微笑ましかったりします。そして逆に新作2本だけを持ってくる男性なんかは「慣れてますね」って思ったり(笑)
あとビデオ店時代のメリットは、お昼休憩30分の間にスタッフルームのテレビで「好きなビデオを見ていい」でした。1日30分しか見れないので、話が簡潔していないと楽しめない。そんな30分で終わるアニメを見ることが多かったので、結構アニメには詳しくなりました(笑)
それにしてもこのお店、レンタルビデオ店にとって(おそらく)最も利益率が高く、集客力のある分野に特化して、
確固たる地域一番店として君臨していたわけですから、本当に大学時代の自分にとって、
「繁盛店で働ける」という貴重な体験をさせてもらって感謝しています。
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