自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年10月16日11:46 PM
    スクール経営と傲慢さ
    CATEGORY: 日々雑感

    スクール企業の経営をしていく中で最も注意しなければいけないのが、

     

    「経営者・経営幹部が独善的になってしまうこと」

     

    だと思います。

     

    早いうちにスクール全体の企業化を目指し、

    現場から離れて企業人としての管理職の活動を始めると大丈夫なのですが、

    数十年も現場講師をしながらだと非常に注意が必要になってきます。

     

    企業内において基本的にトップに逆らえる者は誰もいません。

     

    そんな環境では人はどうしても独善的・傲慢になってしまいそうですが、

    経営の世界は経営者の方に傲慢になる余裕を一切許さないような波風が多い。

    そのため経営者として早くから一本立ちしている方の場合は(苦労が多いからでしょうが)、

    ほとんどの場合、謙虚・勉強好きになられることが多い。

     

    しかし、これが経営というフィールドではなく「いちスクール」となると話が異なります。

    スクールの経営としてはまあまあ普通にまわっている。

    スクール内では自分は会員様や講師陣の中でのトップ。

    こんな環境下に数十年もつかっていれば、

    どうしても謙虚さは失われ、自分中心の考え方が醸成されてしまいます。

     

    こうなってくるとオーナー様の人間的には問題がないのですが、

    経営者として組織としていろいろな問題がでてくるようになります。

     

    超ベテランのスクールオーナー経営者に率いられる組織というのは多くの場合ルール化されてまして、

    特徴をあげてみます。

     

    1.経営者の機嫌には逆らえないというマインドが染み付いている(顔色をうかがっている感じ)

     

    2.経営者をトップとした絶対君主制のような組織構造

     

    3.部下から出てくる意見は「無難」「経営者の意に沿うようなもの」ばかり

     

    4.オーナーの人間性や愛情で組織がつながっているため評価が曖昧で、優秀な人材が定着しない

     

    5.あまり新しい発想や意見を受け入れることができない(外部の人間と会話が通じない)

     

    こんな組織で新興勢力のスクール企業には到底勝つことは困難です。

     

    こういった現象は組織内、自身の内に徐々に忍び寄ってくるものですので、

    心のどこかで注意をしておく必要があるかもしれませんね。