「入退バランス」
スクール経営を語る上で頻繁に私の口から発せられる単語がコレです。
まったく難しい意味ではなく、単純に月謝制のスクールの場合に、
月の入会者数―月の退会者数
の数値が正の値なのか、負の値なのか、そのバランスを表す数値です。
当然この数値がプラスならば、スクールの収益源である在籍生徒数が増えるため、
生徒数が増えている&売上がアップしている状況。
逆にこれがマイナスならば、生徒が減っている&売上が減りつつある状況。
つまり安定したスクール経営をしていくうえでは、
この入退バランスを常にプラスにし続けるくらいの気構えが必要なわけです。
…と、まあ当たり前のことです。
しかし、このような当たり前のことをついつい忘れてしまうケースが、
スクールの新規開業やブームなどで集客が多い時は多かったりしてしまうのです。
「とにかく新規の集客を増やせばいい( ゚Д゚)」
なんて考えるばっかりに、ドンドン湯水のように退会者数が増えていることにきずかず、
気づいたときには新規が集まらなくなっている…なんてことがあったりします。
まさに覆水盆に還らず。
このパターンは大手の英会話スクールさんのように、お客様からのクレームも頻発したりします。
新規入会30名 -退会者数20名 = 在籍制10名
これは新規が集まっているから成り立つ数字です。
逆に言えばブームが去って新規が集まらなくなれば、このような状況は崩壊します。
「たくさん入るからたくさん出て行ってもいい」という状況は危険極まりないのです。
単純に入退バランスがプラスかどうかだけではなく、
その内訳(特に新規入会者数は逓減していきやすい)こそが重要なのです。
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