最近、来春に向けのスクール事業の開発の案件の相談が増えております。
(新規参入セミナーの影響もありますので)
スクール事業の新規立ち上げのときに非常に悩むのが、
「スクールのジャンル数をどれくらいにするのか?」
という点です。
スクール事業にとってジャンル数はそのまま「品揃え=MD」になり、
売上=生徒数を大きく左右する重要な要素になります。
商圏や競合、自社の講師状況に合わせて、ベストなMDを組み上げなければなりません。
単純に考えるとスクール事業においては、
導入するジャンル数を増やせば増やすほど生徒数は上がりやすい。
この原則は存在します。
ひとつひとつのスクールジャンルの人口参加率はある程度限りがありますので、
ひとつのジャンルで大きな売上を上げるのは、なかなか大変なことなのですが、
逆にジャンル数を増やせば、その分トータルの参加率は上がりますので、
見込み客数が増えていくというわけです。
しかし、だからといって安易にジャンル数を増やし、生徒数を増やすという戦略は、
短期的には正しくとも、長期的には癌になる可能性が高いのも事実でして・・・。
ジャンル数を増やすことによる講師数の増加=講師の独立などのリスク増。
ジャンル数を増やすことによる各個のスクールの専門性の欠如と、それに伴う競合ができたときの集客リスクなどなど・・・。
長期的にはジャンル数の増加は、リスクが乗数的に増してくるのがデメリットなのです。
地域に愛される、長期的に安定した利益の出せるスクールをつくるためには、
目先の売上では測れない複雑な要素がからんでいるのです。
ひとつの業態で専門性高く一点突破を目指すか、それとも複合化していくか、
どちらも一長一短がありますので、このバランスを見極めるのがスクール事業成功のポイントなのです。
Tweet |