<2004年のSBレポートより抜粋>
スタッフ向けの勉強会である「入会促進セミナー」で、「来校されたお客様が入会しない理由」を箇条書きにしたところ、お取引先企業の方々から「これが知りたかった!」「もっと早く言ってくださいよ(笑)」というお声を多数いただきました。
好評だった理由は「見学者が入会しない理由を、実は冷静に分析できていなかったため」だそうです。というわけで、今回はさらに大きな視点からということで、スクールの売上が上がらない理由についてご説明したいと思います。
私が経営相談のために各スクール様にお伺いするとき、施設を見た後、経営者の方と1時間程度お話をさせていただくと、ほぼスクールの売上阻害要因が見えてきます。
そのためその場にいらっしゃる経営者の方からすると「これぐらいの時間で本当にわかるの?適当に言っているのではないの?」という印象になるそうです(笑)。 (ちゃんと根拠はあるのですが…)
コラムでも書きましたが、お医者様のようにかなりの量の診断・治療実績があれば、その患者さんの病気の原因はすぐにわかってしまいます。一応私もスクールのコンサルタントとして、かなりの量のスクールを見て回っていますので、それに近いことができているように思いますので、ご参考までに下記に掲載させていただきます。
▼ 犬塚流 スクール売上不振の理由分析法 ▼~~~~~~~~~
【スクールの売上が伸びない時の原因と特徴(重複該当あり)】
①自社スクールの「強み」を経営者とスタッフが理解できていない
②自社スクールの「強み」が広告や施設などから伝わってこない
③過去自社スクールの生徒数が伸びていた理由をひとことで言えない
④自社の取り扱う講座の時流が成長期から安定期に入っている(のに体制変化ができていない)
⑤経営者の方の決断力がない (過去の成功体験にしがみつこうとする)
⑥スクールの立地と取り扱い講座の関係上、売上額の限界に来ている
⑦(新規スクールの場合)地域への認知度が未熟(要半年~2年)
⑧ビジネス発想ではなく教育者発想で固まってしまっている
⑨(不利がある場合)立地や施設老朽化などの不利を覆す「何か」を持っていない
⑩体験や説明会の時のお客様心理の微妙さを理解できていない
⑪自社の支えとなる「最高の販促媒体」をひとつも持っていない
と犬塚は以上のようなところをスクールの診断の際に意識しています。
一見曖昧な表現に見えるかもしれませんが、例えば、「販促活動」については根源に①②④⑦⑪が関連しますし、「スタッフの接客能力」については①②⑧⑩が関連します。
このように上記のような根源的な部分があって、各戦略が活きてくるということが言えます。
よく私どもにコンサルティング依頼をされる場合、
「チラシや販促物提案だけのコンサルティングメニューはないのですか?」
とご希望される方もいらっしゃいます。しかし、上記のような根源的な部分がないまま販促物を作成しても、効果が限定されますので、多くの場合お断りしているのが現状です。
一度みなさまも自社スクールに落とし込んでみてください。
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