自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年12月24日12:14 AM
    スクールの売上不振の原因と対策
    CATEGORY: 日々雑感

    <2004年のSBレポートより抜粋>

     

    スタッフ向けの勉強会である「入会促進セミナー」で、「来校されたお客様が入会しない理由」を箇条書きにしたところ、お取引先企業の方々から「これが知りたかった!」「もっと早く言ってくださいよ(笑)」というお声を多数いただきました。

     

    好評だった理由は「見学者が入会しない理由を、実は冷静に分析できていなかったため」だそうです。というわけで、今回はさらに大きな視点からということで、スクールの売上が上がらない理由についてご説明したいと思います。

     

    私が経営相談のために各スクール様にお伺いするとき、施設を見た後、経営者の方と1時間程度お話をさせていただくと、ほぼスクールの売上阻害要因が見えてきます。

     

    そのためその場にいらっしゃる経営者の方からすると「これぐらいの時間で本当にわかるの?適当に言っているのではないの?」という印象になるそうです(笑)。 (ちゃんと根拠はあるのですが…)

     

    コラムでも書きましたが、お医者様のようにかなりの量の診断・治療実績があれば、その患者さんの病気の原因はすぐにわかってしまいます。一応私もスクールのコンサルタントとして、かなりの量のスクールを見て回っていますので、それに近いことができているように思いますので、ご参考までに下記に掲載させていただきます。

     

     

    ▼ 犬塚流 スクール売上不振の理由分析法 ▼~~~~~~~~~

     

    【スクールの売上が伸びない時の原因と特徴(重複該当あり)】

     

    ①自社スクールの「強み」を経営者とスタッフが理解できていない

     

    ②自社スクールの「強み」が広告や施設などから伝わってこない

     

    ③過去自社スクールの生徒数が伸びていた理由をひとことで言えない

     

    ④自社の取り扱う講座の時流が成長期から安定期に入っている(のに体制変化ができていない)

     

    ⑤経営者の方の決断力がない (過去の成功体験にしがみつこうとする)

     

    ⑥スクールの立地と取り扱い講座の関係上、売上額の限界に来ている

     

    ⑦(新規スクールの場合)地域への認知度が未熟(要半年~2年)

     

    ⑧ビジネス発想ではなく教育者発想で固まってしまっている

     

    ⑨(不利がある場合)立地や施設老朽化などの不利を覆す「何か」を持っていない

     

    ⑩体験や説明会の時のお客様心理の微妙さを理解できていない

     

    ⑪自社の支えとなる「最高の販促媒体」をひとつも持っていない

     

     

    と犬塚は以上のようなところをスクールの診断の際に意識しています。

     

    一見曖昧な表現に見えるかもしれませんが、例えば、「販促活動」については根源に①②④⑦⑪が関連しますし、「スタッフの接客能力」については①②⑧⑩が関連します。

     

    このように上記のような根源的な部分があって、各戦略が活きてくるということが言えます。

     

    よく私どもにコンサルティング依頼をされる場合、 

    「チラシや販促物提案だけのコンサルティングメニューはないのですか?」 

    とご希望される方もいらっしゃいます。しかし、上記のような根源的な部分がないまま販促物を作成しても、効果が限定されますので、多くの場合お断りしているのが現状です。

     

    一度みなさまも自社スクールに落とし込んでみてください。