特定の地域に根付きながら、創業20~30年の伝統を持ち複数拠点展開している「老舗系地元密着型」の学習塾は、現在その立場が大きく二極化しているようです。
「良い」塾の場合は、全国チェーンの大手塾に負けない独自固有の強みを発揮して、その地元内では圧倒的な実績とシェアを確保できており業績が好調です。
一方で「悪い」塾の場合は、上は全国チェーンの大手塾の規模の論理によってシェアを奪われ、下は個人塾の面倒見のよさによってシェアを奪われ、中途半端な補習塾となってしまい、シェアは年々減少し、業績が低迷していきます。
一度、「悪い」状況に陥ってしまうと、この状況を打開するのは、正直な話、私どものコンサルティングでも不可能な時さえあります。
…といいますのも、この手の老舗系地元密着学習塾が衰退しているときというのは、各拠点の校長や担任クラスの人材力が大きく低下しており、元々強みであった”地元密着=地元中学の学生からの絶大な支持”を支える教務力が衰えていることが多いからです。
要するに提供する”授業・教務力”=成績アップ・合格力という商品自体の品質が悪いため、悪いスパイラルに入っていると、それを挽回するのは一時的なマーケティングテクニックでは困難なのです。
そうならないためにも、この地元密着型の学習塾チェーンは、大手企業が踏み込めない”地元中学への特化と圧倒的な実績”と、個人塾が踏み込めないような”一定の学生数の確保による優秀生クラスの維持”という2本柱を失ってはいけません。
「自校で最寄の中学の成績上位層を確実に確保できているかどうか?」を常に意識し、その層から支持されるような担任力を身につけた人材を配置しなければなりません。
ここでもやはり「校長」の人材力が非常に重要になってきます。
また、もうひとつの注意点としては、この地元密着型チェーンは、WEB戦略やクチコミ(バイラルマーケティング)戦略が、前時代的で後手に回っていることが多いように思います。
この点も、時代に取り残されないように注意していただければと思います。
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