自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年7月23日10:30 PM
    時流に乗るということの良し悪し
    CATEGORY: 日々雑感

    スクール経営において、業績を最も左右する要素のひとつとして、

     

    「ライフサイクルがどこか」

     

    というのがあります。

     

    ぶっちゃけた話、ライフサイクルが成長期にある業界の場合は、

    スクール責任者のレベルがあんまり高くなくても業績は上がります。

     

    数年前のパソコンスクール業界なんかが典型的な例でした。

    ちょっと前のヨガスタジオも同様ですね。

    塾業界も数十年前はそんな時代があったそうです。

     

    成長期の時には、圧倒的に重要が供給量をオーバーしているため、

    それっぽい箱物を用意しておけば、お客様は集まってきてくれるのです。

     

    こうした時流に乗って業績が安定した時、

    経営者の方が次にどういった経営戦略を考えているかで企業の行く末を左右します。

     

    1.レベルの高い経営者さんの場合

     

    現状の業績というのは、自社の実像とは違う一時的なものに過ぎないことを自覚しているので、

    捻出できた利益によって、来るべき成熟期に向けた設備投資や人材投資、新規事業戦略を始める

    夏場にせっせと冬のための貯蓄を始めるアリさんのような発想です。

     

    また、最も重要な投資が「人材」や「情報」であることを理解されているので、

    積極的に採用や研修、人脈作りに励む傾向があり。

    たしかに、時流が悪くなった時に、「人材力」は最強の武器になります。

     

    2.廃業まっしぐらの経営者さんの場合

     

    現状の業績は自分の力、自社のビジネスモデルが斬新だからとカンチガイしてしまい、

    ライフサイクルが成熟期になっても生き残れると思い込んでいる。

    捻出できた利益の使い道は、「より会員数を増やすための」マーケティング関連のバージョンアップへの投資に向かいやすい。

     

    キリギリスさん的な生き方です。

    こちらの経営者さんの場合、自信が肥大化しているので、自然と傲慢になって、

    優秀な人材や関係者が離れていくケースが多い。

     

    そんなわけで、時流に乗るということは、利益が出やすく素晴らしいことなのですが、

    会社としての方向性を誤ってしまうというリスクもあるのです。

     

    「あの人は成功してから人が変わってしまった…」

     

    なんて台詞は古くから物語などで使い古されてきた台詞ですが、

    時流に乗った企業の経営者さんなんかは、典型的なパターンに陥っていることが多いのです。

     

    時流が厳しくなった時に最も頼れるのは、「人」「情報」という万能の力です。

    設備や販促などは時流が変わったときに、自発的に動き回ってくれるわけではありませんので。

     

    しかし、自信過剰になっていくと、逆に「人」や「情報」が離れていきやすい…。

    ここがスクールの講師や経営者にとって最も難しいところなのです。