2009年11月11日8:27 PM
CATEGORY: 日々雑感
業種・業界によってバラつきはありますが、
金融恐慌の余波が様々な点で企業経営に悪影響を与える時期になっています。
こうした時期に大切なのは、やはり経費削減・リストラクチャリングです。
ちなみにリストラというのは「RE(再)・ストラクチャリング(構築)」ですので、
単なる経費削減や人員削減ではありません。
売上の上昇が見込めない場合は、既存事業の経費のスリム化をはかり、縮小均衡の利益体質を目指していくのは大切です。
しかし、この経費削減・リストラクチャリングは慎重に行わなければ、さらに会社の業績を悪化させることになりかねませんので注意が必要です。
あくまで「リストラクチャリング」は再構築がベースとなりますので、
「新しい未来」「構築されるべき未来像」が見えなければいけません。
「一律で全てを経費をカット」
「全員の人件費を削減」
なんてやっていては、組織全体の意識が停滞し全く未来が見えないため、優秀な人材から会社を離れていくなんていう最悪の結果を導くことにもなるのです。
生産性の低い部門を排除し、そこで経費を圧縮して、
その一部を伸び盛りの部門や人に「投資」として資金を投下する。
そういったメリハリがなければいけないのです。
8割の人員の給与や賞与が削減されたとしても、
未来づくりに貢献している2割の人員の給与や評価は上がる。
これくらい明確なメッセージ性が企業には時には必要です。
再構築のための、未来を創る属性のヒト・モノ・情報に関しては、経費削減の聖域として扱う。それこそが正しいリストラクチャリングなのです。
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