自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年12月14日11:32 PM
    スクール経営のカンチガイ
    CATEGORY: 日々雑感

    あるお付き合い先での打ち合わせの際、

    「毛―通(仮称)」と呼ばれる美容系スクールの話題がでました。

     

    なんでも、

     

    ①資料請求のフォームで「携帯電話番号を必須入力欄にしている」

     

    ②資料が5日たっても送られてこない

     

    ③資料より先に携帯電話に電話がかかってきた

     

    ④しかも電話の内容がいきなり「どのコースになさいますか?」くらいの感じだった

     

    ………。

     

    やろうとしていることはわかります。

    確かに資料請求者に100%電話をかけることができれば、

    来校率は5~10%程度アップするって統計は出ています。

     

    しかし、だからといって「携帯番号記入を必須にする」というのはやりすぎ(‘A`)

    企業としての常識を疑われるでしょう。普通。

     

    真っ当な神経の持ち主であれば、

    「執拗なTELプッシュ」をおそれて資料請求をやめるでしょう。

    無頓着な人にとってはTELプッシュによって、スクール業界の悪い印象をうえつけられる可能性大。

     

    企業側としては軽い気持ちで資料請求をされても困るのは事実です。

    郵送料金も必要ですし、資料の料金だってバカにならない。

    そう考えれば、資料請求のハードルを上げて、資料請求数を低くし、

    その分来校率を上げるというのは経営的には非常に正しいスタンスだといえます。

     

    でもね…。

     

    経営的には正しく効率的だったとしても、

     

    企業姿勢として、モラル的に、倫理的に、お客様の利便性的に、ブランドイメージとして、

     

    様々な問題が発生するから一般のスクールでは上記のようなことをやらないわけですよ。

     

    数値を過剰に重視して、このあたりの「スクールとしての長期的なブランドづくり」を無視するから、

    異業種参入組は失敗するのです。短期的な数字だけを追っているようでは、まだまだ甘い!

    こんな自己中心的なスタイルでは勝者にはなれません。

     

    それを裏付けるかのように、

    数値重視でお客様のことを考えない仕組みで突っ走っているから、

    既に「資料が届くのが遅い」という、非常に当たり前のところで不備が出始めているわけです…。

     

    短期的に数字を上げることができる。

    そういった施策はたくさんあるわけですが、副作用が大きいのも事実。

     

    スクール経営をする上で特効薬に頼るカンチガイは注意しなければなりません。