ある社長さんの部下への発言で大変興味深かったのが下記の言葉。
「私をお客様だと思って報告しなさい(゚∀゚)」
状況としては、比較的社風がカジュアルな会社で、部下が社長に対して報告をする際、
ど~もビジネス報告とは思えない雰囲気で話す習慣になっていました。
当然社長としても、この状況ではお客様の前に出た時の危機感を持たれるわけで…。
そんな時に上記の発言をされたわけです。
非常に面白い表現ですが、新人教育の基本を抑えていらっしゃるなと思いました。
「上司をお客様だと思って行動する」
これは新入社員の全ての人に持っておいていただきたい価値観です。
新入社員という立場は、スキル不足に経験不足。
よってこの段階では、お客様の前に出られる機会・活躍できる仕事を与えられる機会はあまりありません。
つまり、表舞台に出るには甚だしく「役不足」ということです。
そんなときに、まずできることとしたら、
上司をお客様だと仮定して、目配り・気配り・心配りをしていくことだけだと思います。
(基本は報告やあいさつなどだと思います)
面倒見のよい上司の場合、ついつい、なあなあの関係になってしまいがちですが、
そこは仕事中はしっかりと割り切るのが正しい姿でしょう。
上司にとっては、自分に対しての部下の日々の態度や状況から、
お客様の前に出しても恥ずかしくないのかを判断するわけですから、
まずは上司という「初めてのお客様」を満足・感心させることができて、
初めて自分が認められ、お客様の前に出ることが許されることになるのだと思います。
「この子ならそろそろ表舞台に出てみるのも大丈夫かな(゚∀゚)」
上司にこう思ってもらえることがまず第一歩なのです。
上司というお客様に認められて、初めて「無関心ゾーン」から、
「興味・期待ゾーン」に上がることができ、また活躍の場を与えられるわけです。
最近の新入社員は、
「チャンスや成長のための教育は与えられて当然」
という感覚を持っているように思います。少子化や教育環境のためでしょう。
しかし、ビジネスの世界では、待っていて機会を与えられることはありません。
まずは、上司との関係構築・人の話を聞く姿勢・ミーティングの場での発言などで、
自分の存在をアピールして、価値を感じてもらわなければならないのです。
「上司というお客様から仕事を受注する!!」
このくらいの意識が若手には必要なのです。
そういう意味では、
ミーティングなどの場で社長がたまたま同席されている時、
積極的に発言をすることなんて、この上ない「自己アピール」になるわけです!
内容が正しいかどうかなんて関係ありません。
(若手にその手の精度なんて求めてないので)
若手に求められている「積極性」や「熱意」がアピールできれば、第一歩としてはOKなのです。
ミーティングなどの場はぜひ「自分プレゼンの場」だと思うべきでしょう。
上記のような行動を
「上司にほめられるために行動するなんて…なんかヘン( ゚Д゚) 」
そう思う人もいるかもしれませんが、
「社内の人間に対して自分の価値を認めてもらえない人間、
社内の人間に対して効果的なプレゼンができない人間
がどうやってお客様に価値を感じてもらえるようになるのか」
と私は言いたい。
上司という最も甘い相手から仕事をもらえない、認めてもらえない人間は、
お客様の前でもダメダメですよ。
華やかな一軍の試合に出場するためには、
キャンプ・練習・二軍の試合といった裏的な舞台での活躍が最低条件なわけです。
というわけで、若手社員のみなさま。
今しかない「積極性」「無謀さ」という強みを活かして、
ぜひ上司から「興味をもたれる存在」になってくださいね(゚∀゚)
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