職業柄、新入社員研修を行うことが多いわけですが、
その際に必ず「上司は初めてのお客様」と伝えます。
つまり、新入社員はなかなかお客様に対してプレゼンなどをできる機会はないため、
まずは目の前にいる上司を「お客様」だと思って報告などをしなさいということです。
そしてこれが転じて
「お客様とケンカしても何も産まない」→「上司とケンカしても同様」
ってことになります。
時々正論をふりかざしたり、上司の欠点やミスをあげつらって、
感情的に上司批判をしたり上司にケンカをうったりするスタッフがいますが、
私から言わせれば「それをやって何になるの?」って感じです。
自分の正しさを証明して、上司を不愉快にさせて、一体何が産まれるのか?
感情的になって上司に立ち向かっていく姿を見るにつれ、
それがいざというときはお客様に対しても同様のことをやるんだろうなぁ…という気持ちになります。
正論だけでは世の中が回っていないのなんて社会人ならばわかっているはずなのに。
ビジネスの世界で最も大切なのは「和」であり、チームワークなのに。
社長との絶妙な関係を気づいているスーパー幹部の一人として、
私のお付き合い先にH本さんという方がいらっしゃいますが、
その方は社長の欠点や矛盾を全て受けいれている点がブラボー!
(犯罪があれば止めるでしょうが)
この絶妙な受け流しの自然体が、その人物の器の大きさ、窮地に陥った時の柔軟性を証明するわけです。
以上のように、社内で起こった人的対応の姿は、
社内だけではなく、ゆくゆくは社外の人間&お客様にも反映されると考えた方が自然です。
社内の人間とも上手なコミュニケーションが取れない人間は、
外の人に対しては絶対にムリですよ。
というわけで、
まずは社内の人間関係を上手にまわす努力が、社会人としてのレベルアップの第一歩なのでしょうね。
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