自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年7月13日9:04 PM
    党首の討論がむなしい
    CATEGORY: NEWS雑感

    参議院選の公示が行われ、

    テレビ番組に各党の党首が顔を出されるようになりました。

     

    …とはいってもなんなんでしょうね、このむなしさは(´・ω・`)

     

    責任政党である自民党は、

    「選挙のための宣言」をくりかえし、いざ選挙が終わったら全てを忘れてしまったかのごとく振舞うのが丸分かり。

    なにせ「公約を達成しなかったことなんてなんでもない」なんて前首相が言い切った上に、

    支持率が高かったわけですから、後任としてはやんちゃし放題ですよね。

     

    発言には無責任政党でも世間の皆様はいいみたいです。

     

    そして野党に至っては、

    郵政選挙の愚をくりかえさないように、なるべく論点を集約させて、

    ひとつのテーマに関して実現可能かあやしい大風呂敷をひろげている段階…。

     

    それにしても日本の政治のすごいところは、

    政治不信を起こさせて投票率を下げれば下げるほど、

    既得権益に守られた支持者を抱えている与党が勝つって構図なんだからすごいっす(笑)

     

    …いろいろな方とお話していても、やはりこの構図を知っていらっしゃる方は、

    「まあ、なんだかんだいっても自民党が勝んじゃないの(゚∀゚)」

    っておっしゃりますしねぇ。

     

    クソ暑い季節の中、こんなウソ丸分かりの議論を見せられたら、

    政治意識が人より高い私でさえ投票意欲が薄れていくのがわかります。

     

    …でも、選挙には行きますけどね。

     

    2007年7月12日9:44 PM
    バックヤードと売上の関係
    CATEGORY: 日々雑感

    あるお付き合い先の会社さんにいたときのこと。

     

    スタッフの大半の方が事務所にいなくなってから、

    ある一人の男性スタッフがせっせと掃除を始めていました。

     

    喫煙スペースの灰の整理。

     

    共有スペースのゴミ箱の整理。

     

    その他いろいろと、

    働きアリのようにせっせと動いていました(笑)

     

    意外かも知れませんが、

    この手の「清掃」や「後片付け」などを重要視する経営者さんは多い。

    また、こういった環境面の整備や、それを行うスタッフの存在が、

    企業の安定成長につながると考える方も多いのが事実です。

     

    かくいう私もそんな発想をもつ人間のひとりです。

     

    スクール経営の成功の原則のひとつとして

     

    「凡事徹底」

     

    を掲げているのもそのひとつでしょう。

     

    事実、売上が安定して伸びているスクール、

    かつ時流によるフロックではなくお客様の支持も高いスクールは、清掃や整理整頓が完璧です。

     

    また、私はお付き合い先のスクールのバックヤードをよくのぞかせてもらいますが、

    安定した成長を続けられるスクールは、バックヤードにも清潔感と数値意識を感じさせます。

     

    一方で、不調店や、時流による勢いなどのフロックで数字を上げているスクールは、

    総じてバックヤードが汚い…。

     

    単なる確率の問題かもしれませんが、

    私なりにスクール経営と清掃の因果関係を考えてみますと以下のようになります。

     

    スクール経営は「先生業」。

     

    慣れていけば徐々に「傲慢」「おごり」「高ぶり」といった悪癖に知らず知らず侵されていきます。

    (これを「先生病」といいます。)

     

    このような悪癖が侵食していけば、

    徐々に自分を支持してくれるお客様のことばかりに目がいきようになり、

    新しい発想、新しいお客様の価値観を知ろうという素直さがなくなっていくのでしょう。

     

    それは自己改革という勉強好きの発想が消えていき、

    今までのやり方を頑なに続けていくという発想になりかねません。

     

    結果、時流の適応が不可能になりますし、新規客の取り込みが困難になるのではないかと…。

     

    清掃や整理整頓などのささやかだけどお客様のためになること。

     

    そんな清掃や整理整頓をしていく中で、

    徐々に驕りなどの悪癖を少しずつ消していくことができるのかもしれませんね。

     

    結果、「先生病」にかかることなく、

    常にお客様への感謝の気持ちを持ち続けることができる。

    その雰囲気をお客様も感じ取るので、スクールを支持してくれるようになる。

    だから口コミ紹介も生まれる。

     

    清掃を通して自分の心の中の「驕り」とかも払っているのかもしれませんね(笑)

     

    …なんか、そんな気がします。

     

    2007年7月11日10:30 PM
    モチベーション維持の本質
    CATEGORY: ビジネス全般

    優秀な人材を採用する

     

    従業員のモチベーションを高める

     

    従業員満足度を高める

     

    人材の重要性を認識する企業が増えてきて、

    上記のようなキーワードを重視する企業さんが増えてきたことはよい傾向です。

     

    人を使い捨ての道具のように扱う企業に未来はないですし、

    そんな発想の経営者さんは是非ご退場願いたいものですから( ゚Д゚)

     

    しかし、従業員のモチベーションとか人材育成について、

    ちょっと本質を外した考え方を持っている会社さんが増えつつあるのも事実。

     

    よくあるケースとしては、

     

    「テクニック論とかアイデア施策でモチベーションを上げようとする」

     

    「目先の賞与などの金額でモチベーションを上げようとする」

     

    「従業員の福利厚生やイベントなどでモチベーションを上げようとする」

     

    「上司と従業員とのコミュニケーションやケアでモチベーションを維持しようとする」

     

    などでしょうか。

     

    上記に挙げた施策は、全く間違っていません。

    むしろ、これらをキッチリとこなすことができる企業さんはステキな部類に入ります。

     

    しかし、肝心の「本質」の部分を外して上記のようなことを重視してしまっていては、

    いつか従業員のモチベーションを維持できなくなるわけです。

    対話や報奨金などの施策は、一時的なモチベーションの維持やアップに有効ですが、

    あくまで一時的なものだとも思っておかなければなりません。

     

    では、従業員のモチベーションを維持するために最も重要な「本質」とは何なのか?

     

    それは、

     

    「現在と将来への安心感」

    (主に所得。特に現在の金額の満足度と将来の伸び率、可能性の複合要素)

     

    「自分の仕事に対するやりがい」

    (社会的に意義のあることだと思えるか、会社が好きか、成長を実感できるか、楽しいかなど)

     

    だと思います。

     

    これらの本質的なモチベーションを維持するための要素がないままで、

    テクニック的なモチベーションアップのための施策を打ち出されても、

    どっかで効果が切れてしまうわけなんですよね…。

     

    これらの本質、すなわち将来の人生設計をたてるための昇給や昇格の基準が曖昧なままで、

     

    「君はすごいよ!期待しているよ!(゚∀゚)」

     

    「これから君は会社の次世代幹部として期待しているよ(゚∀゚)」

     

    なんて言われてモチベーションを維持し続けても、3年も経過すれば

     

    「おいおい、この会社大丈夫かよ(何にも進展がないよ)… ( ゚Д゚) 」

     

    なんて具合に自分の先行き真っ暗な人生設計に気づいた瞬間に魔法が解けてしまうわけですな。

     

    社員旅行とか賞与とか面談とか、色々なモチベーションアップの施策の方が、

    即効性がありますし、確かに効果が目に見えやすいので取り組みやすいものです。

     

    しかし、長期的に人材を育成&定着させるためには、

     

    「10年後、20年後、自分はこの会社にいるとどうなっているのか?」

     

    が具体的にイメージできるようなキャリアプランや評価・昇給制度があるほうが、

    はるかに本質的で意味があることも忘れてはいけません。

     

    これがなければ、

     

    「会社は好きなのに、自分の人生を守るために辞めなければならない_| ̄|○」

     

    という悲しい選択をする社員が生まれてしまいます。

     

    また、自分の将来のことへの意識が高い、先見の明がある優秀な人材であればあるほど、

    このような選択をする確率が高いことも覚えておいてください。

     

    皆様の会社では、こんな悲しい選択をする優秀な人材が生まれないことを切に願っております。

     

    2007年7月10日10:18 PM
    スクール開業の罠
    CATEGORY: 日々雑感

    スクール経営というと、

     

    どうも講師を集めて、

    講座とスクール案内をつくって、

    広告出してお客様を集めていけばなんとかなるんじゃない?

     

    というカンタンなイメージがあるようです。

     

    よって安直な新規参入企業が増える、新事業としての参入が増える。

    さらに事業そのものを甘く見ているため、担当者に適当な人材をあてこんで始めるケースが多い。

     

    調理専門学校卒の世間しらずの若い衆が「なんとなかるだろう」ってな感じで、

    カフェをオープンして豪快にコケるのに似ているのでしょうね。

     

    当然のことながら、そんな安易な参入は壮絶に失敗します。

     

    カフェ経営を同じでスクール経営もこれだけ競合企業が多いとなると、

    スクール開業に求められるビジネスレベルは非常に高いし、

    精度の高いビジネスモデルが求められます。

     

    さらにさらに、長期的にスクール経営を安定成長させて、

    10年維持できるようなスクールをつくるためには、さらに色々な苦労が必要になるわけです。

    (ライフサイクルへの対応とか、時流の変化への対応とか)

    この時期になってくると重要なのは、「人のモチベーションの管理」「人材育成」なんですが。

     

    スクールビジネスというのは、

    今後成長が有望視されるステキなマーケットなので魅力的に感じる企業が多いのですが、

    上記のようにスクールビジネスに参入するのは、今の時代とってもハードルが高いです。

     

    既存の成功しているスクール企業というのは、

    表からでは一切わからないような「裏の」ノウハウが信じられないくらい高精度になっています。

     

    「ノウハウ」という参入障壁をお忘れないようです~。

     

    2007年7月10日8:57 PM
    リクルートのDNA@スクール業界

    ひと昔前は、お客様に対してスクールの名前を伝え&スクールの魅力を知ってもらうための王道は、

     

    ケイコとマナブ(もしくはチラシ・ホットペッパー)

           ↓

    スクールのパンフレット

     

    という流れでした。

     

    確かに消費者のスクール選びの媒体として、

    ケイコとマナブやホットペッパーなどが効果的に機能していた時代がありました。

     

    そんな状況だったので広告掲載にアホみたいに高い金額を払っても、

    充分に元が取れたのでオールOK!というビジネスモデルが成立していました。

     

    ところが、近年になってネット&ブロードバンドの普及とともに、

    上記のような環境に大きな変化が生まれてきました。

     

    スクールをさがすためのツールとしてケイコとマナブは機能していたのですが、

    ネットでは無料な上に、雑誌よりもはるかにヤフーなどの方が高性能な検索をできるというわけで、

    「スクール検索機能」において全く差をあけられてしまい、

    消費者にとって「わざわざ雑誌買わなくてもネットで調べればいいじゃん」ってな状況が生まれたわけです。

     

    その結果、

     

    消費者にとってスクール検索機能の魅力が半減

            ↓

    当然のごとく購読者が減少

            ↓

    レスポンスが減少するので広告効果が減少

            ↓

    費用対効果が合わないので撤退企業が増加

            ↓

    雑誌のスクール掲載数が減少し、さらにスクール検索機能が半減

     

    という負のスパイラルに陥ったわけです。

     

    ビジネスの世界に「if」は禁句ですが、

    ネット環境が整備された当時、ケイマナも当初の自力とブランドをフル活用して、

    スクール検索のポータルサイトを立ち上げるくらいの気概があればよかったのですが、

    ケイマナネットに関してはグダグダでユーザビリティが無限に低いサイトを運営していたという惨状。

     

    応急処置的に低コストのオーバーチュアで網をひろげて、

    なんとか利用者数を増やそうと考えていたようですが、サイト自体がペケだったので効果なし。

     

    名誉挽回とばかりに雑誌の体裁をかえてみたところで、

    本質的な「スクール検索機能」においては、ネットに水をあけられているため、

    まさに焼け石に水状態。

     

    そして今に至るわけです。

     

    今ではスクールの経営相談に来られる方が、

    「ケイコとマナブの掲載内容」について相談されるケースも一切なくなってますしね…。

     

    つまり、何が言いたいのかといいますと、

    消費者の行動パターンが大きく変化していく中で、企業側の行動パターンも変えていかなければ、

    自社が確立できていた「確固たる地位」をものの数年で失ってしまう可能性があるということです。

     

    今回は業界誌としてリクルートさんの学び事業部を例に上げましたが、

    これは一般のスクール業界でも同様なのです。

     

    「生き残るのは最強の種ではなく、変化した種」ということです。