近年の教育業界、学習塾業界、ホワイトワーカー系の業界においては、
現場の「忙しい」問題への対策が経営における最重要事項の一つになっています。
優秀な人財不足、さらにはサービス業の経営高度化による業務量過多が原因です。
こうした時代背景においては「外注」と「内製化」の発想も、考え方を変えていかなければなりません。
教育業界などで外部業者に「外注」するものの代表格として、
・チラシなどの販促物のデザインや印刷
・WEB(ホームページなど)関連の更新やリニューアル
・教材開発(教材を外部から買う)
などがあります。
以前の経営のセオリーとしては、企業、組織の規模が大きくなると、外注のコストを削減するために、
販促物制作やWEB制作、教材開発を自社で行うことが一般的でした。いわゆる内製化です。
内製化のメリットとしては
「コスト削減が可能」
「社内なので柔軟な意見や変更が可能」
「会社の方針や思惑を理解した内容ができる」
などです。
しかし、近年この「内製化」は多くの企業で失敗しています。
本来コスト削減や内容をより良くできるための施策だったはずが、逆効果になってしまうことが多いのです。
より正確に表現すると、「一時はコスト削減で成果が出たように見えるが、中長期でみると経営悪化を招きやすい」ということです。
理由①内製化した内容の担当者が退職してしまう・安定化が不可能
理由②内製化した内容の担当者の力量がそもそも低い
理由③社内の人間だから厳しい要求や無理な要求ができない(労基問題もからむ)
理由④現場の兼務を期待すると、そもそも忙しくて動きが満足にできない
つまり「人材不足」の時代、「業務過多」の時代であるため、安易なコスト削減意識による内製化は、
全く意味をなさず、むしろ全ての動きが悪くなってしまうのです。
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