企業経営をしていく上で、実は意外と難しいのが
「優秀な社員(期待できる社員)の昇格と成長」についてです。
社員数が限られている中小企業・成長企業においては、それなりに優秀な社員や期待できる社員がいれば、
「昇格・昇級」させて、新しい立場で活躍をするように配置をします。
新たに校長に抜擢
部長に抜擢
事業部長に抜擢
新規事業の責任者に抜擢 などなどのような形です。
…が、この際に「失敗・挫折する」ケースが圧倒的大多数なのも事実なのです。
(特に近年では新人やアルバイトの育成で失敗するケースが多い)
どれだけ優秀な人材だとしても、新しい立場・新しい業務であれば、いきなり無難にこなせるなんてことはまずありません。
ほとんどのケースで苦戦するわけです。
しかし、抜擢した経営者・上長からすると「こんなはずでは…」「期待外れだったか…」
「あいつはそのレベルではなかったか…」と失望してしまうケースが多く、その失望がさらに会社&本人を悪い方向にしてしまうので注意が必要です。
悪いケース①失望が本人に伝わってしまい、担当者が自信を喪失。仕事のパフォーマンスも悪化。ホウレンソウや業務精度が落ちる。結果さらに失望し、最後は退職へ。
悪いケース②実力不足だと思い即座に降格。その結果、降格された本人はやはり自信喪失。退職する。さらには全社的にも「失敗したらすぐに首切られる会社」「昇格するとロクなことがない」というイメージが定着し、優秀な人材の種が芽吹かなくなる
私自身も経験がありますが、新しい立場や役職になった1~2年は、どうしても結果が思うように出せずに悩みます。重要なのはそれをどう乗り越えるかです。
その苦戦し悩んでいる時に、さらに追い打ちをかけるようなアクションをしては、未来の経営幹部は成長してくれません。
経営者・経営幹部の皆様は、管理職や幹部への抜擢の際に、上記の発想を持っていただければと思います。
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