おはようございます、船井総研犬塚です。
「ユーチューバー」という単語自体がかなり肯定的に認知されてきた時代です。
当然のことながら、ビジネスの世界においてもYoutube活用が話題になり、
スクール、学習塾業界においてもチャレンジをしている人たちが増えています。
教育系ユーチューバーというジャンルも生まれ、
教育についての動画をアップしている人も増えてきました。
学習塾業界に関係が深い、教育系ユーチューバーで有名どころとしては、
塾チャンネル
の葉一先生などが代表格といえます。
(このレベルの動画が無料となると、もう塾に求められるのは、
やはり「授業」ではなく、学習管理や個別の対応になってくるのでしょう。一部の進学塾などは除く)
教育業界の企業、ビジネスにおいてYoutube活用をする中で、注意しておかないといけないのが、
そもそもどのような着地点を意識するのか?
という点にあります。
大きく分けて2つYoutubeを活用しての収入増のルートがあります。
①Youtubeの再生回数に応じた収入を目的とする
②Youtubeはあくまで宣伝や動画ツールとして割り切って活用する
①の場合は、シンプルに再生数勝負になります。
またYoutubeからの安定収入を目指すのであれば、おそらく再生回数が安定して10万を超えるレベルでないと
メリットとはいえないでしょう。
一方で②を目的とする場合は、あくまで実際の教室や企業への誘導が目的となるわけですから、
Youtubeにおけるキャッシュポイントを設定する必要はなく、
再生回数の回数自体よりも、そこからのコンバージョンや満足度が重要になります。
葉一先生のような動画が存在する以上、
後発組が一から①を目指して活躍していくのは、かなり困難ですので、
実質は②を目指すことが重要であり、
そういう意味では再生回数以上に、目的達成にとって最適かどうかが重要になります。
在籍生向けの動画であれば、再生回数が数百回でも問題なく、在籍生が満足してくれるかどうか。
授業紹介動画であれば、やはり再生回数だけでなく、それを見た消費者が教室に足を運びたくなるかどうか。などです。
よく見かけるのが、Youtube業界において「迷惑系」と呼ばれる存在がいたように、
「面白おかしい話題」「他社を批判する話題」
など、比較的再生回数を稼ぎやすいコンテンツをアップし続ける企業や人です。
しかし、こうした動画の場合、どれだけ再生回数が一時期1000や万増えたとしても、
確実に「その会社」「その人物」への信頼度、信用度は落ちていきますので、
ビジネストータルで考えると確実にマイナスになっているのが実情です。
一般的な企業や人の場合、その会社の「人となり」を重視することがほとんどです。
特に学習塾業界や教育業界においては、その傾向が顕著です。
そういった業界において、再生回数を稼ぐために、自分のブランドを毀損するような動画をアップするのは、
あまり最適解ではないといえます。
「再生回数」自体をKPIにしてしまうと、
小学生や中学生が繰り返し見続ける動画が有利に決まっています。
それが必ずしもビジネスにメリットになるかどうかは別問題だということです。
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