2021年3月29日9:59 AM
CATEGORY: 学習塾・スクール業界の時流
おはようございます。船井総研犬塚です。
いよいよ正式に
教科「情報」が大学入学共通テストに導入される
ことが決定しました。
時期としては2025年の1月。あと4年後となります。
大学側としても「情報系学部学科」の開設が重要になってきますし、
加えて、小中学生向けのプログラミング教育の市場も今後大きな成長が期待されます。
(教科情報で扱う領域はこれまでのプログラミング教育とは少しズレますが…)
教科「情報」が導入されることにともない、従来の教科・科目の体制が
6教科30科目
から
7教科21科目
に科目数は集約されることになりました。
この情報の大学入学共通テスト導入が今後の教育市場にどの程度影響を与えるかですが、
「流れ」程度の追い風は現段階でも十分に吹き始めると思います。
しかし、突風レベル、地殻変動レベルの市場変革が起きるのは、
先日の近畿大学のような「有名大学の情報系学部学科の新設」が一般化し、
それに伴って受験産業が変化していってからでしょう。
その頃には単なる「習い事」としてのプログラミング教育から、
受験産業としての「情報・プログラミング」の学習塾や予備校が生まれてくる時代になりそうです。
この領域は元々が予備校、学習塾業界のフィールドなんですが、
肝心の学習塾業界は、業界特性上、ITやプログラミングの重要性を認識していないケースも多いため、
導入や着手が中途半端になっていく可能性も高いと思います。
そういう意味では、教育業界で新たに広がるこの分野については、
ディスラプターが市場の中心を抑えてしまう可能性もあります。
教科情報に伴う教育業界、学習塾業界、プログラミング教育業界の市場の変化からは目を離せなさそうです。
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