自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年6月27日10:53 PM
    NOVA赤字の理由とこれから
    CATEGORY: 日々雑感

    いろいろとブログ機能をいじっていたら、

    「読者登録」「ぺた」機能なるものが存在することを気づきました。

     

    また、何やらごあいさつやご質問などを頂いているようでした(今初めてきづいた)(´・ω・`)

    ありがとうございます~

     

    アクションに対して、かんっぺきにスルーしているという、マナーレスな行為は問題ですが、

    あんましブログルールも知らない(覚える気がない)ので、

    ここではお返事&お礼代わりにご質問に答えておこうかと思う今日この頃です。

     

    ちなみにお題はNOVAについて、

     

    「解約金も真っ当に返さず、レッスンの開催も最低限、講師は低賃金。

    本来ならば儲かって仕方がないはずと思いますが、なぜこんなに資金繰りに苦しんでいるのか?」

     

    というのがありました~。

     

    確かにそうなんですよね…。

    普通に考えれば通常の業界に比べて高い単価のグループレッスン英会話なんて、

    利益が出てしまって出てしまって仕方がない!はずです。

     

    でも、結果は決算書を見てみればわかるように火の車です。

     

    この理由はいくつかありますので、私が知っている範囲で上げてみましょう。

     

    1.TVCMや電車広告、看板、チラシなど広告費の負担がアホみたいに多い

     (しかも最近は集客効果が激減している)

     

    2.新規出店を続けて出店コストがかさんだ(しかも地方拠点は投資回収が出来ないケースあり)

     

    3.既存店ベース(特に地方拠点)では生徒数が減少していた(売上ダウン)

     

    4.出店を促進するための「講師採用コスト」が海外に採用拠点を置くなどして、うなぎのぼり

     

    5.お茶の間留学(テレビ電話=ギンガネット電話のやつ)関連事業が豪快にコケて投資が全く回収できていない

     

    わっかりやすい点としては、1と2は確定です。

    この費用がじわじわとダメージを蓄積させていました。

    特にこの手のバブル企業は、アビバの時の例を見てもわかるように、

    広告費を変動費として考えず、絶好調時の比率を目安に見るため、

    不調の時でも「広告を出せば取り返せるはず!!」というトンチンカンな行動にでやすい。

     

    あと確定ではないですが、非常に信憑性があるのが5。

    NOVAの沿革を見るとわかりますが、1997年ごろから「インフラづくり」のための、

    いろいろな電話の開発に取りくんでいるのがわかります。

    コムスンの折口さんならわかりますが、大阪のオヤジ的ワンマン社長風味丸出しのあのレベルの社長が、

    こういった次世代的発想の事業へ効果的に投資をできるわけないので、結構持ち出しも多かったことが想像できます。

     

    …まあ、一般のまともな経営者の感覚では、

    どうやったらこんな無謀な経営をできるんだって感じですよね。

     

    時期的にコムスンの折口さんと猿橋社長が並べられることもありましたが、

    折口さんはこんなアホな経営はしません(不正はしても)ので、並べて扱っては大変失礼ですよ!!

     

    ちなみに今のNOVA。

     

    トップページでは粛々と反省の色を見せていますが、

    ふたを開けてみればこんな企画を打ち出しています。

     

    応援してくださる皆様に~ 企画

     

    ちなみに要約すると、

     

    「お詫びにかこつけてレッスン割引打ち出しします」

     

    「アンケートに答えた人には奨学金をあげます

    (でも大量のポイントを同時に買い、かつ中途解約しなかった人のみです)」

     

    「月謝を1年分一括納入して、私どもの資金繰りに協力してくれた方には特典つけます」

     

    ということです…。

     

    さらにトップページには「人材急募!!」のボタンが…。

    月給50万円以上の条件で

     

    「財務・会計のプロフェッショナル」

    「コンプライアンス・法務のプロフェッショナル」

     

    をさがしているそうです。

     

    こちらは要約すると、

     

    「資金繰りがやばいし、ワンマン社長のダメさ加減にあきれて、みんな幹部が逃げちゃったので、

    銀行からの融資を受けるために奔走できる人をさがしています!」

     

    「裁判は負け続きだし、被害者ダイヤルなんてものができてしまって、これから不利な裁判の嵐になる可能性が高い。

    裁判のための戦力として、さらには裁判についてのマスコミ向けの会見をするための矢面人材になれる人をさがしています!」

     

    ってことでしょうね。

     

    …香ばしい匂いがただよってきますね~(´・ω・`)

     

    ほんと~に「なんとかにつける薬はない!」って感じですよね…。