あるスクールさんの経営会議の発表。子供向けスクール部門の担当の方から下記のような発言がありました。
(こちらの子供向けスクール部門は、英会話、そろばん、ダンスなどがあります。)
「来年1月からの集客は、今キャンセル待ちがあるそろばんを広告の柱にして、『そろばんで集めて、そこから英会話のダブル受講』を促します」
これを聞いて「集客商品」の発想がこちらのスクールにはしっかり根付いているものだと感嘆しました。
子供向けスクールにとって、年間数回しか打てない新聞折込チラシは非常に貴重な販促媒体。
そのせっかくのチラシの広告効果を最大にするためには、まず「お客様を呼べる商品」があるかないかがとても大切です。
スクール業界では通常チラシに講座を掲載しただけで、たくさんのお客様が呼べる商品なんてほとんどありません。しかし、中には講座が成長期で異常値のようにお客様が呼べる商品があります、これを「集客商品」と考えることができます。
上記のスクールさんでいうと、子供英会話部門は既に開校から数年経過していて、生徒数も100名を突破している状況、さらに周囲の英会話業界は既に飽和状態。こんな状況でチラシを折り込んでも満足のいく集客の結果は期待できません。
そこで現在キャンセル待ちさえある「そろばん」部門を拡張し、成長期の人気講座を広告の柱として集客を狙うという考え方なのです。(実際、そろばん教室は安定した集客効果が見込める数少ない優良商材なのです)
スクールはお客様に対して丁寧にスクールの価値を伝えることができれば、入会を促すこともできますが、「まず来校」という最初の一歩が非常にハードルが高いのです…。それを克服できる集客力のある講座商品があるかどうかは、スクールの集客を安定させるためには非常に重要なのです。
ちなみに先日も紹介しました、ここでいうそろばん教室というのは、昔ながらのそろばん教室ではなく、
幼児層に非常に人気のある「新しいタイプ」のそろばん教室です。
(今日ご紹介しているスクールさんも先日ご紹介したスクールさんと同じ商材です)
昔ながらのそろばん教室やっていても、生徒は増えないのでご注意くださいね。
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