アメリカの視察ツアーの中で、最も頭を離れなかったキーワードは実は
「論語と算盤」
でした。渋沢栄一の著書であり言葉ですね。
要するに理念やモラル(論語)と経営的合理性・効率性(算盤)、どちらも大切ということなのですが。
また諸説ありますが、二宮尊徳も近いニュアンスの話をしています。
もちろん、アメリカのグレートカンパニーの話で、「ロンゴトソロバン」なんて話が出てきたわけではなく、ミッションステートメントを掲げ、社会貢献と利益をバランスよく追求している企業の視察のあと、弊社のコンサルタント片山が帰りのバスの中で、
「利益と社会貢献がどちらも大切だということは、実は日本人は100年以上前から言っていた」
ということで、渋沢栄一の話を出したわけです。
しかし、実際に今の日本において、上記の偉大なる先人が残した言葉を深く理解いている人がどれだけいるのでしょうか?
アメリカ的資本主義・合理主義に影響された(と我々は思っている)経営手法を駆使して、上記のような発想が薄れているのが現実ではないでしょうか。
その一方でアメリカのグレートカンパニーは、逆に我々の先人の言葉をそのまま具現化したような経営手法を展開している。
上場したのに「我々は利益のみを追求しないかもしれないよ」なんて人を食ったメッセージを発信するなんて、日本では考えられません(笑)
この逆転現象をどう考えるべきなのでしょうか?
アメリカのグレートカンパニーから学ぶべき点が多いのも事実なのですが、
今一度、我々は「過去の日本の偉人」たちから学ぶ必要もあるように思いました。
海外に出ることで、改めて日本を客観的に見ることができる。
と色々な人から聞いていましたが、本当にそうだと思います。
アメリカのグレートカンパニーに学びつつ、
日本の先人に学ぶ、このスタンスが大切なようにも思います。
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