2009年11月5日8:35 PM
CATEGORY: 学習塾・スクール業界の時流
スクール関連の市場調査をする中で色々なデータを見ているとわかりますが、
子どもの教育投資は一昔と比べて非常に高くなっています。
単なるお受験だけではなく、様々な「英才教育」を施そうとするマーケットが生まれています。
これは少子化の影響で「6ポケット」現象が起きており、
団塊の世代が祖父母になり、この世代のお金が孫世代に流れているのもひとつの要因です。
ただ、どれだけお金の出所があったとしても、
「英才教育をしたい!」「子どもを成長させたい!」という保護者の意思がなければ、
子どもの教育マーケットは成り立たないわけで・・・。
この子どもに英才教育をしたいという「保護者の意思」の大きな原因は、
「格差社会」
のように思います。
これだけ「ワーキングプア」や「派遣労働者」「ニート」など、
不吉な単語が生まれると、当然のことながら、今働いている保護者の意識としては、
「我が子はそうならないように・・・」と考えるようになります。
我が子の成功=将来の自分の生活の安定
という保護者の生存欲求に関連しているといってもいいでしょう。
昭和の頃のように学歴に関係なく、終身雇用・安定収入があれば、
子どもへの教育投資は必要なように思わないかもしれませんが・・・。
スクール業界でも伝統的に「生存欲求」などに関連するビジネスは、
根強くマーケットが残るのですが、子どもへの教育マーケットもその気配が出てきているように思います。
Tweet |
■学習塾・スクール業界の時流カテゴリの最新記事