学習塾業界を中心として、新規事業や新規開校の動きが加速しています。
既存のビジネスモデルだけでは、ジリ貧になることは確実の少子化業界であるため、戦略としては大いに正しい選択であるといえます。
こうした新規事業(新商材付加)や新規開校の成否をわける重要なポイントとなるのが、その企業や商材の持つ
「単月黒字化と投資回収までのスピード感」
だと感じます。
世の中には様々な業態や開校条件があります。
中には2年経過してやっと黒字化、5年で投資回収というモデルもありますし、生徒の年齢構成のバランスを考えると、1年で定員にするリスクがある業態も存在します。
しかし、どのような事情があれども、早期での営業ベースでの単月黒字化、投資回収はかなり猛スピードに設定しておかなければ、
様々な理由で事業が上手く回らないということを最近特に強く感じます。
経営的、キャッシュ的な理由以上に最近リスクとして感じるのは、
単月赤字・売上が低い時期の「マイナスイメージ」が事業全体を蝕むという点です。
事業として不調な状態であれば、スタッフのモチベーションは徐々に下がっていき、従業員の定着に悪影響。
赤字でも大丈夫という雰囲気が、その後の従業員の意識にも悪影響になりやすい。
スタートダッシュが微妙であれば、そもそも経営者様の経営判断として、その事業・校舎は「見込み薄い」として、投資意欲や熱意が失われていく。
上記のスパイラルが発生した結果、「生徒を徐々に増やしていく」という芽さえも失われていく・・・。
学童保育のような定員ビジネス、クオリティ管理が重要なビジネスにおいては、「最初は生徒を集めすぎてはいけない」「徐々に増やしていく」が、
従来のセオリーでもありますが、もうそれが許される時期は終わっていると感じます。
早期の黒字化ができない業態であれば、そもそも事業としての成功率は低いため、始めるべきではないのでしょう。
この「新規事業の早期黒字化・収益化」、このノウハウこそが今後のスクール経営において重要な発想だと感じます。
5月17日に開催が予定されている子ども向けスクールのセミナーではそのあたりをゲスト講師の企業様にもお話いただきたいと思います。
(詳細は後日ご連絡いたします。日程だけおさえておいてくださいませ!東京会場です)
Tweet |