2008年4月1日10:17 PM
CATEGORY: 日々雑感
ビジネスパーソンとしての成長のステップとして、
「数字で語れるようになれ」
というものがあります。
「最近お客さんが増えています」
「お客様がたくさん買われるようになりました」
みたいな感覚的な報告を、
「新規のお客様が●人ですので昨年に比べて●人増えました!」
という表現にできるようにしていくわけです。
これはこれでとても大切です。
数字で物事を語れない人間が多いのも事実ですから…。
…ただ一方でこの数字で物事を語るのも、行き過ぎれば毒になるのも事実でして。
ある程度この種の数字・データ管理ができるようになると、
それが徐々にエスカレートして行き、
「何でかんでも数字データを取って、過去数値と比較する」とか、
「数字でビシッと正確な計画やモデルがなければ不安でしかたがない」とか、
数字症候群とでもいえるような状況になる危険性があるのです。
インテリの高学歴の人間がこういった「データ至上主義」になりやすいのですが、
この考え方が進んでいくと、
最終的には「売上が落ちている」=「現場の努力が足りない」みたいな考えになりかねない。
…世の中、そんなにわかりやすくないっての( ゚Д゚)
意外かも知れませんが、我々のような職業の人間にとっても
「数字はあくまで参考資料」であって、絶対的な価値観ではありえません。
なぜならば、世の中には数値で測りきれないような様々な事象が存在するからです。
「数字を通してその背景に眠っている現象を見抜く」
これが一番近い表現かもしれません。
数字至上主義やモデル至上主義、
こういった完璧主義はいろいろと弊害が多いことを知っているからでしょう。
世の中ファジーな部分が多いからなあ…。
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