おはようございます、船井総研の犬塚です。
「Class for Zoom」(クラスフォーズーム)レベルのツールが登場すると、
教育機関におけるオンライン授業活用の幅が広がることは間違いありません。
しかし、従来の民間の学習塾の場合、「学習管理」的な要素も重視されるため、
「授業のみ」がどれだけオンラインで進化したとしても、それでは効果が出せないのは事実でしょう。
また、多くの学習塾や英会話教室の現場で実感されていることかと思いますが、
まだまだ「リアル・通学」のニーズは多く、
リモート・オンライン・遠隔でのスクール通学を希望される方が大多数にはなっていないのが実情です。
ただ、実は上記の感覚には大きな間違いがあるのも事実でして、
「そもそもリアル・通学を前提としていた顧客に対して、『リモートがいいか?』と質問する」
わけですから、リアルを希望する層が多数派になるのは当たり前です。
これからの学習塾経営においては、
「従来通っていなかった層」
「リアル・通学では通えない層」
がリモート・オンライン授業を希望するかどうかが市場を大きく変革していくわけです。
そういう意味では、オンライン・リモート授業の市場が本格的に変化していくのは「今年から」となります。
これまでの「リアル・通学」の代替商品であった「オンライン授業」が、
市場の中でどのような位置づけになっていくのか?
注意してみていかなければなりません。
リアルや通学を大きく侵食するほどの市場規模にならないまでも、
「新規客の10%~20%はオンライン希望」
だとすると、そもそも地域密着の学習塾や英会話教室にとっては、
遠方のスクールに市場を喰われることになるわけです。
また、ほとんどの場合、リモートで授業を希望する層は、
「大都市圏などの教育特色が強い」コンテンツを希望する層ですから、
客単価が高い、学習意欲が高い層から奪わてしまう可能性もあるかもしれません。
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