2019年3月27日10:45 AM
CATEGORY: 日々雑感
以前、触れた「スパンオブコントロール」の発想ですが、
「生徒数が増えたらとにかく社員を増やせばいい」というわけではありません。
それでは人件費の負担が増え、営業利益率が低下してしまいます。
また、「社員がやるべき仕事」「ひとつひとつの仕事にかけるべき適正時間数」なども基準を決めていかなければ、
生徒数的にはまだまだ余裕があるはずなのに、責任者自身は常に忙しい忙しいと言っており、
大切な業務が着手できない、仕事量への不満をためてしまう…なんてことも起きてしまいます。
教育業の現場でよくあるケースですが、
優秀なスタッフであれば1時間で終わることを、3時間以上時間をかけてしまうスタッフがいます。
本来ならば30分しか時間をかけるべきではない些細な内容に対して、2時間以上時間をかけてしまうスタッフがいます。
前者は「仕事のスピード・業務効率=能力」の問題ですし、後者は「本人の意識」の問題です。
(特に後者は職人気質や顧客対応が好きなスタッフは陥りがちです)
いずれのケースにおいても、不必要に時間をかけてしまえば、当然のことながら校舎はスムーズに回らなくなるのです。
(「忙しい」と言い続けている校舎の方が、実は仕事が非効率になっているケースも多いのが教育業の実態です…)
つまり、これからの教育業においては、スパンオブコントロールの発想に加えて、
「スタッフ一人一人の業務(タスク)に対しての適正時間数」を算出し、
その適正時間内に当該業務を完遂できるように、スタッフのスキルアップを促していく必要があるのです。
社員一人一人の「仕事の生産性」「業務の適正時間」への意識が芽生えていない限り、
真の学習塾業界の働き方改革は実現できません。
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