本日はとある学習塾企業様において、管理職の方、数十名を対象に研修でした。
こちらの企業様においては教務面などについては社内で十分すぎるほどの充実した研修が行われていますので、私の担当はあくまでマーケティング面やマネジメント面になります。
教育業の管理職にとって地味に他業種と比較してハードルが高いのが
部下を教育者として一流にしなければならない
という点ではないでしょうか。
一般的なビジネスモデルの企業であれば、部下や一般職員がマニュアルを守り、通常の業務をミスなくこなすことができればいいのですが、教育業界、学習塾業界においては、保護者や生徒が求めるのは「水準以上の教育者」であるわけですから、管理職としてはなんとか部下たちをその水準にしなければなりません。
・・・これが大変なわけです。
(日本の公教育の教師力が低下してしまっているのは、結局のところ「教育者を育てる仕組み」についての油断や甘えがあったからだと思います。そもそも試験や教育実習で育つものではないでしょう・・・)
今、学習塾業界において各社大きく差が生まれているのは、この管理職や会社の体制としての「教育者を育てる力」が大きな要因になっています。
業績好調の企業は、優秀な人材が次の新しい人材を育て、またその人材がさらに次の・・・という良いサイクルを生んでいます。
一方で業績不調の企業は、一人の管理職がどれだけ頑張って校舎を支えていても、部下を育成することができないため、結局のところどこかで限界が来てしまう・・・またサラリーマン的な発想の教師が増えてきて、消費者の期待に応えられていない。
これが現実です。
学習塾の管理職は「子どもを育てる」プロであるだけでなく、「社会人を育てる」プロでないといけない時代になっています。
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