2010年11月27日10:12 PM
CATEGORY: 学習塾・スクール業界の時流
小学校の英語授業必修化で頻繁に子ども向け英会話スクール業界がニュースや新聞で取り上げられるようになってきました。
実態は道徳の時間と変わらない40時間程度の「必修化」なのですが、
それでも小学校の現場では必修化とは別枠で英語の授業を増やしていることもあり、一見市場全体が活況になっているようにうつります。
しかし、この時期の必修化はある意味タイミングが業界的にはよくありません。
なぜならばリーマンショック以降、社会人向けの英会話スクール業界の市場は低迷しており、厳しい経営環境になっている状況でして、
そのタイミングで一見「大きな潜在市場がある」ように見える子供向け市場が生まれることになったからです。
さらに言えば既に淘汰が始まりつつある学習塾業界にとっても、魅力的な市場にうつっている様子。
結果として、実はパイ自体はそれほど拡大しない「子供英会話」という市場の中に、「社会人向け英会話スクール」各社と、「学習塾」各社が一気に進出を始めるという非常に歪な状況になっているわけです。
子供向け英会話スクールの従来の参加率から考えると、マーケットの倍増までは期待できない状況下で、これは明らかにオーバーストア状態です。
さらに多くの英会話スクール企業においては、FCシステムで一般の主婦の方の独立開業を進める様子。
これも業界を悪い方向に進めてしまう可能性があります。
”市場が成長している”とニュースで取り上げられた時点で、
既にその市場は衰退期に向かう
というのがスクール業界では一般的なように思います。
皆様もご注意ください。
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