自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年6月30日10:33 PM
    失客率20%の意味すること

    数字というのは残酷なほどに現実を認識させてくれます。 

     

    スクール運営側にとっての 

    「目の前の大多数(80%)のお客様は継続してくれている」

        ↓

    「お客様はまあまあ定着率している」

     

    という曖昧な表現&現状認識に対して、 

    数字は実態を映し出してくれる上に、ビジネスモデルの欠陥も教えてくれる。 

     

    というのも、目の前の大多数が継続してくれていると思っていたとしても、 

    1ヶ月ごとに2割のお客様が脱退するスクールの場合…。 

    失客率は20%ということになり、初月入会者100名は1ヵ月後には80名になります。 

    その失客率20%の状況を半年間繰り返してみると… 

    0.8×0.8=0.64 

    0.64×0.8=0.512 

    0.512×0.8=0.4096 

    0.4096×0.8=0.32768 

    0.32768×0.8=0.262144 

    半年後にはなんと26名しか残らない…。 

    つまりは100名の在校生がいて 

    「ヤッターヽ( `∀´)ノ」 

    なんて油断していても、半年後には4分の1になってしまうことになります。 

    失客という現象を正面から数字に照らし合わせてみると、 

    現在も社内で続いているリアルな出血が浮き彫りになります。 

    この失客率20%の分を新規集客でカバーできればいいのですが、

    残念ながらスクール業界では新規集客の広告効果は逓減していきやすい。

    また、時流によって当たる販促媒体や集客手法が激変してしまう。

     

    そう考えると、まずスクールの守りをかためるためには、

    「大多数は継続している(8割のお客様は継続している)」

    なんていう曖昧な認識は捨てて、

    リアルに失客率を月次で見続け、それを減らすための対策を考える必要があります。

     

    スクールの売上をアップさせるとなると、

    たいていの場合は「どうやって新規集客をするのか」という議論になりがちですが、 

    新規集客にこだわる前にやるべきことは実はたくさんあるんですよね。