自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年8月31日10:03 PM
    多忙時代のスクール経営のありかた

    最近のスクール業界、

    特に社会人や学生をターゲットとしたスクールの場合、

     

    時間的に本当に通えるかどうか

    =レッスンを消化できるかどうか

     

    というのがひとつ重要な要素になっているように感じます。

     

    ひと昔前と比べて、今の社会人は尋常でないほど忙しい。

    私みたいな人間は極端かもしれませんが、

    それに近しい属性の人達はスクールの見込み客となる層に多くなっているでしょう。

     

    そんな「1億多忙時代」の中では、

    美容室やエステなどは深夜までやっているところが、なかなかに盛況だと聞きますし、

    ホテルや航空券の予約も、前日ギリギリが多いと聞きます。

    スクール業界も上手に対応していなかければと思うわけです。

     

    たぶん、今のスクール業界は「余暇」的な発想を持っていた時代の名残を残していますので、

    この多忙時代に上手く適応できていないです。

    そう考えるとすごく大きなマーケットを失っている可能性があります。

     

    んで、ポイントとしてはふたつかなと。

     

    1.集客面

    「通いたい」「やりたい」けど、忙しくてレッスンを消化できるか不安…。

    こういった人達にレッスン消化の不安を解消してあげる施策を十分に用意しておけば、

    今取れていな客層が動いてくる可能性があります。

    「これなら私でも通えそう」がキーワードですかね。

     

    補講、DVD補講、当日予約、フリーレッスンなどなど。

     

    2.継続面(レッスン消化)

    実際に入会してみたけど、レッスンの消化ができず、途中退会=返金のパターン。

    これもとっても危険です。

    入会した人達がいかに通いやすい環境を整えるかも大切な気がします。

    「スクールに通うのは楽しいのだけど、忙しくて…」

    こんなセリフがでないようにしなければなりませんね。

     

    以上を考えると、

    メインターゲットが社会人でレッスン時間が固定化されるカルチャーセンター的業態は、

    今の時流に最も合っていないってことですかね。

    少なくとも私は通えないですもん。

     

     

    この問題は子供向けのスクールに関しても同様ですね。

    忙しいお母様が安心して子供を通わせられるってのも大切かもしれません。 

    幼稚園からそのままスクールバスに乗せて連れて行ってしまうとかね。

    そうすれば、お母さんは2時間余分に仕事ができるわけだったりするわけで。

    金持ちのお母さんだけをターゲットにしてもいいですけど、それもちょっと危険かもしれませんから。

     

     

    少なくとも社会人向けのスクールにとっては、

    暇な人なら通えるスクールってのは、今後は矛盾した存在になるでしょう。

    今の日本経済において、それなりに稼いでいる人間は忙しいだろうから。

    それはすなわち、可処分所得に余裕のある「スクール見込み層は忙しい」ということにつながるのでしょう。