全く野球のネタに触れていなかった今シーズンですが、
このブログの読者の3%ほどは野球ファンの方がいらっしゃるので、
ちょっと総括してみたいと思います(あくまで主観です)。
まず中日ドラゴンズ。
今年のドラゴンズほどファンの期待値を大きく越えた活躍と日本の未来を見据えた球団はなかったように思います。
中日ファンの誰もが3連覇は無理だと思っていた状態で、圧倒的に引き離されはしたものの大差の2位という大健闘。
クライマックスシリーズでエースを欠きながらも最終戦までもつれこむまさかの大善戦!
負けて当然の状態の中で、よくここまで頑張ったといえます。
また、球団の編成方針も「勝つことよりも収支を重視で」というスタイルがよくわかり、目立った補強もない中で奮闘したといえるでしょう。
また日本の未来を見据えたという点については、
落合監督から高木監督に変わり、ピッチングコーチが権藤コーチという体制。
トップ二人がW70代ということで、これはまさに少子高齢化が進む日本において
「70代でもここまでやれる!」という良き見本をつくるために、球団の勝利よりも世の中への啓蒙活動を優先したように思います。さすが中日新聞グループ。
また、地元出身選手、OB選手をあからさまにエコヒイキする選手起用を繰り広げたのも、まさに地方自治、地方活性化の時代の流れを先読みし、見本を見せる意図があったに違いありません。
落合体制を一新し、「新しい風をふきこむ」と言っていた結末が、
高齢者の雇用とベテラン勢の雇用というシュールな行動になっている点が楽しすぎました。
また挙句の果てには、新たな投手陣を再編した功績のある権藤コーチを解任するあたりが、今の時代の流行である「マニフェストは無視してもよい」という流れにのっとったように思います。
これなら当初球団が目指していた「観客数アップ!」の目標もきっと達成されたと思います。
クライマックスシリーズのヤクルト戦で内野席にかなりの空席が見られたようですが、これはおそらく私が疲れていたために幻覚が見えてしまったのかと思います。
私自身も、今までは年数回観戦に行っていましたが、今年は1度も行かず、クライマックスシリーズでさえ別の番組を見ていましたし。
続いて大巨人軍。
地域一番店になり、相手に戦意を失わせるという
「戦わずして勝つ」という戦略の重要性を具現化してくれた天晴れなチームだったといえます。
あまりの巨大戦力のあまり、首位争いを繰り広げる中日と、伝統の一戦というイメージに引きづられる阪神意外は、こぞって各球団がエースを回避させたことにより、圧倒的に下位チームから星を稼ぐことに成功したのは、まさに戦略の勝利だといえます。
また沢村選手や菅野選手の獲得など、目的のためには最善を尽くそうとする姿勢も、経営においては学ぶ点が多いかもしれませんね。おかげで沢村投手なんかは大エースの風格があるのにダーティーヒーロー扱いになっちゃっていますし。
代打で出てくる人材、下位打線の人材も、横浜であれば即一軍レギュラーなんじゃないの?と思える驚異的な層の厚さは、来年からの巨人黄金時代を感じさせます。
昔のイメージで巨人の巨大戦力というと「4番を集める」イメージがありますが、今の巨人は防御率もリーグ上位でまさに攻防無敵の存在だといえます。
中日を除く他球団のファンからすれば、のびたがジャイアンにけんかを売る様を見せ付けられるわけで、視聴率や観客動員数にも悪影響があるでしょう。
これほどのポテンシャルのある球団はやはり国内という小さい枠ではなく、ぜひメジャーに加盟してアメリカで活躍してほしいものです。
広島はかなりの戦力が揃いつつも、維新の会も真っ青なぐらい選手層が薄い広島。
おかげでシーズン後半での失速につながってしまいました。
来期はブレイク中の堂林くんをはじめ堂林くんの活躍が期待されます。
阪神は・・・もうなんだか気の毒な感じです。
むしろベイスターズの方が中畑監督の予想外の影響もあって伸びしろを感じたり感じなかったり・・・。
そんなこんなで来シーズンのプロ野球が楽しみですね!
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