2013年10月25日11:07 PM
CATEGORY: NEWS雑感
スクール業界の急成長企業の一角として活躍していたABCクッキングスタジオさんがドコモさんに買収されました。
・・・といっても敵対的な買収ってわけではなく、51%の株をドコモさんが買って、グループに入ったってことですが。
私はあくまでスクール分野の専門家ですので、ドコモ側のメリットについては深くはわかりません。
あくまでスクール側の視線でお伝えさせていただきます。
GABAさんの時にも感じましたが、やはりスクール企業のトップは
「時流の見極め」
が大切です。
ABCクッキングスタジオさんは国内でのあのビジネスモデルが一定限界に達し、海外展開や男性向け、キッズ向けなどをしているものの、これ以上スクールの直営店モデルで大きな伸びしろは期待できません(安定した利益は出せるでしょうが)。
さらに、今後ターゲットの人口数が徐々に減少していくことを考えると、普通のスクール事業の運営は厳しいのも事実。
シニア向けの事業ができる業態でもありませんしね。
よく私は勉強会でお話していましたが、「ABCクッキングスタジオさんが上場したら危険」というのは、この伸びしろのなさによるものなわけです。
スクールの直営事業が上記のような状態であることを考えると、今後はベネッセコポーレーションのような、印刷や物販、ネット配信の領域しか残っていないわけで、そこでドコモさんに売るというのは、ABC側としては絶妙な売りタイミングですし、ドコモ側としても当たれば大きいという感覚があるのでしょう。
ただ、ドコモ側はギャンブル性が高いとも思います。
今回の買収、ABC(の創業者)側が圧倒的にメリット大きかったですよね。
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