中国の故事に
「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」
というものがあります。
つまり、やりすぎや過剰な状態は、未熟・不足している状態と同じようなものだということ、
ものごとは何でも行き過ぎの状態よりも、むしろ慎んだ方がよいという戒めです。
凡事徹底なんかはこれに当てはまらないと思いますが、「真面目すぎる」とか「賢すぎる」とかは当てはまる誇示ですね。
スクールの外観や内装の演出なんかにも実はこの「過ぎたるは~」が当てはまるときがあります。
まず、スクールの原則として内装や外観の「鮮度感」というのはとても大事です。
黒板の手書き文字やPOPなど、月に2度3度は変更しておかなければ、来校するお客様にとって、スクールの新鮮さ元気さは伝わりませんから。固定化されたPOPは背景と同化してしまい、効果現象しますしね。
そんなわけで、スクールの運営担当者が成長をすると、徐々に内装や外観の演出に工夫をこらしてくれるようになります。その結果、多くのお客様が喜んでくれたり、集客が増えたりします。
これはすばらしいことです。繁盛スクールの第一歩はここから始まるといっても過言ではありません。
多くの場合、自分の努力が良い結果を生んだことを知った現場担当者の方は、さらに前向きに努力することになります。
実はこれがちょっと落とし穴だったりすのです(・・;)
POPや外観演出などの効果を知ったスタッフは、さらにPOPの量を増やしたり、演出に工夫を凝らすようになるわけですが、それが過剰に増えすぎてしまい、
「結局何が伝えたいのかわからない」
「表示が多すぎて雑然とした印象と与える」
「表現がマニアックすぎてマニア向けのスクールに思われる」
などの弊害も生まるケースがあるのです。
まさに過ぎたるは、なお及ばざるが如しです。
抜群の制球力を誇り、与四球が異常に少ない中日の川上投手。コントロールが良いからこそ、カウント1-3や2-3になったときに、かなり高確率でストライクゾーンにボールが来ることを読まれてしまい、痛打されたりするわけですが、これに似ているかもしれません。
適度に荒れ球がある中田投手や新垣投手なんかの方がかえって打ちにくかったりするわけです。
(すっごいわかりにくいたとえですが)
上記のPOPなどの問題に関しては、ある意味「できる人間ならではの悩み」であり、誰もが一度は通る道です。
こういった弊害が生まれてくること自体は、人材が成長しているということなので、企業としては喜ぶべきことなのですが、早めにさらなるステップへ上司の方は導いてあげたほうがよいでしょうね。
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