本日は首都圏ではなく地方へ出張でした。ある地方都市で地域密着で経営をされている会社さんのコンサルティングです。当然のことながら今回の不況についてのお話になるわけですが、この会社さんの場合、
「どのみち地方は全く好景気の影響なかった」
「メーカーの生産調整なんて去年からスタートしていた」
「今回の騒動も想定範囲内(中国バブルの方をより警戒していた)」
といった感じでした。ポイントとなるのは「メーカーは昨年から生産調整に入っていた」という点なのでしょう。不況の予兆はあったので、心構えをするには時間の余裕がありました。
私のブログでも「景気後退期におけるスクール経営」ってエントリーが8月にあったわけですが、その中の、
既に地方都市のメーカー企業の工場なんかは、
採用をかなり抑制していますしね~。
って言葉がありますが、その情報ソースはこちらの社長さんだったわけです。
私のような職業のひとつのメリットは、様々な業界、様々な地域の経営者の方とお話ができるため、その経営者の方の人脈や情報ネットワークから、時流を読み取るための情報のパーツをいただけることです。これは結構大きいのです。社長さんの中には、地域の数百億の企業と取引があったり、業界の中枢と人間関係ができていたりなどがあったりしますので。
さて、本日も現在のこの地域の様子をお聞きしたわけですが、その中で気になるお話として出てきたのは「円高」の影響です。金融恐慌の影響 その3では軽く書いていましたが、円高の悪影響…、結構ハンパない感じです(ノ_-。)
今回の金融恐慌の中でもなんだかんだと日本は根強く生き残れると思われる。したがって株は適正価格水準(5000~6000?)まで落ち込んだとしても、円は買われる。よって円高。
この円高のスピード感が輸出依存のメーカーにとってはかなり厳しいらしいです。
したがって3月の決算期はかなり多くの会社の業績が冷え込む可能性大。
今はラインを定時で止めての生産調整や、派遣労働者の削減でしのいでいますが、おそらく正社員の賞与や給与、雇用にまで影響が及ぶのは必至。
再び賞与カット、減給、リストラの風が吹き荒れるのか…。今年の冬はまだまだその流れが本格化はしないのか…?
そんなわけで時期は未定ながらも、輸出に依存している企業が地域内に多い、そういった企業で働いている人が顧客に多いスクールさんの場合は、今回の恐慌の影響を生で実感するのは「円高」からになりそうです。
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